【独女通信】結婚は30歳までに、出産は35歳までにという独女の焦り
中堅の地方銀行に勤める典子さんはもうすぐ33歳。同性の私が見てもうらやましいほどお肌はすべすべ。小さめの顔と素敵な笑顔がとても魅力的だ。そんな典子さんの目下の悩みは結婚よりも出産。この少子化の時代に出産で悩むとはいったいどういうこと? 女としては出産よりはまず結婚が先じゃないかと思うのですが……。
「20代のころは、私も人並みに寿退社〜結婚〜出産という女の王道を歩くつもりだったんです。ところが25歳のときに結婚を約束していた彼に好きな人ができたから別れてくれって振られちゃいました。もちろん慰謝料なんて取りませんでしたけどね。それ以来、男は信用できない生き物だってずーっと思ってました。そんなとき何かの雑誌で読んだのが“卵子は年齢とともに質が低下していく”という衝撃的な話だったんです。私は独身主義でもないし、子供もほしいし。いい人がいればまたお付き合いしてもいいかなって思ってた矢先だから、ちょっと焦りました。なにしろ、もう30歳の大台目前でしたから」
30歳という大台を前にしてあせるのは、誰もが同じこと。「でも、20代の終わりにジタバタした割には、いざ30を超えると気が楽になりました。なんだか急に世界が開けたような気がしましたね。30代の自分を認めたときから、逆に“なんだ、まだ若いじゃないか”と思えるようになりました」。
こうなれば、相手はゆっくり探せばいい。じっくりお付き合いして、自分にとっての最高の伴侶を見つけよう、と思った。だがそれから3年後、今度は別の焦りが典子さんを襲うようになった。それが、「出産は35歳までに」のキーワードだ。「世界が開けたなんて、とんでもなかったですね。子供を産むことを考えるなら、急がなきゃいけないんです。なんだか29歳のときより焦っているかも」。
本当に卵子は年齢とともに質が低下するのでしょうか。田園都市レディースクリニック院長の河村寿宏先生にうかがってみた。「卵子は年齢とともに減ってきますし、質が低下するのは事実です。個人差がありますが、女性が妊娠できる限界は、一般的に45歳前後です。妊娠する率は30代半ばから下降し、40歳以降は歳をとるごとに急激に妊娠しにくくなります。また、妊娠したとしても流産率や染色体異常の発生が上昇します。あせる必要はありませんが、30歳をすぎたら早めの妊娠が望ましいですね」
外資系の保険会社に勤める清美さんは、高校生のころからきっちりと自分の人生設計をたてていた。18歳で大学入学、22歳で就職。25歳までに結婚、30歳までに子供を二人産んで35歳までにマイホームを建てる。ところが22歳で今の会社に就職したまでは予定通りだったけれど、25歳までに結婚……以降のスケジュールがめちゃくちゃになってしまった。
早い話、仕事に追われて恋愛する暇もなかったのだという。そこで、20代のうちに結婚、35歳までに最低一人は出産という計画に変更し、それなりに彼氏を見つける努力をしてきた。その甲斐あって、1年ほど前、2歳年下の彼をゲットした。「ところが彼は、あんまり結婚を急いでいないんです。私が出産年齢のことを話しても、親身になって聞いてくれない。子供が好きじゃないのかなあ。すごくツラいです」焦れば焦るほど、彼の反応は冷めていく。責めるのは逆効果とわかっていても、必死になってしまう清美さんだった。
ユカさんは33歳。JRに勤めていた父の影響か鉄道が大好きというオタク少女を経て、今はとある私鉄で車掌として勤務している。両親はそんな鉄道オタクの娘に早く嫁いでほしいと願っている。ところがそんな両親の願いも空しく、ユカさんはますます鉄道にのめり込んで、今度は運転手になりたいと言い出し、周囲をあわてさせている。
「両親ももう歳だから、一人娘の私に早く結婚して、孫の顔を見せて欲しいんですよ。その気持ちはわかるんですけど、私、いま仕事がすごく面白くて、当分結婚しなくてもいいやと思ってるんです。といっても、絶対に結婚しないとか思ってるわけじゃないんです。職場は圧倒的に男性が多いから、その気になれば彼氏をつくるのは簡単だし、年齢のことを考えれば、そろそろ子づくりのタイムリミットだってこともわかってるんです。仕事か結婚か。かといってシングルマザーになるのは嫌。まあ、なるようにしかならないんじゃないですか」。
焦りはあるが、相手がないんだから仕方がない、とユカさんは開き直る。前出の河村先生によると、まれに50歳ぐらいで妊娠する人もいるというから、30代前半なら、まだまだ大丈夫ではないですか。みなさん、頑張ってください。(花田志保子)
■情報提供 LADYWEB.ORG
■関連リンク
・独女の深い悩み、「出産」
「20代のころは、私も人並みに寿退社〜結婚〜出産という女の王道を歩くつもりだったんです。ところが25歳のときに結婚を約束していた彼に好きな人ができたから別れてくれって振られちゃいました。もちろん慰謝料なんて取りませんでしたけどね。それ以来、男は信用できない生き物だってずーっと思ってました。そんなとき何かの雑誌で読んだのが“卵子は年齢とともに質が低下していく”という衝撃的な話だったんです。私は独身主義でもないし、子供もほしいし。いい人がいればまたお付き合いしてもいいかなって思ってた矢先だから、ちょっと焦りました。なにしろ、もう30歳の大台目前でしたから」
30歳という大台を前にしてあせるのは、誰もが同じこと。「でも、20代の終わりにジタバタした割には、いざ30を超えると気が楽になりました。なんだか急に世界が開けたような気がしましたね。30代の自分を認めたときから、逆に“なんだ、まだ若いじゃないか”と思えるようになりました」。
こうなれば、相手はゆっくり探せばいい。じっくりお付き合いして、自分にとっての最高の伴侶を見つけよう、と思った。だがそれから3年後、今度は別の焦りが典子さんを襲うようになった。それが、「出産は35歳までに」のキーワードだ。「世界が開けたなんて、とんでもなかったですね。子供を産むことを考えるなら、急がなきゃいけないんです。なんだか29歳のときより焦っているかも」。
本当に卵子は年齢とともに質が低下するのでしょうか。田園都市レディースクリニック院長の河村寿宏先生にうかがってみた。「卵子は年齢とともに減ってきますし、質が低下するのは事実です。個人差がありますが、女性が妊娠できる限界は、一般的に45歳前後です。妊娠する率は30代半ばから下降し、40歳以降は歳をとるごとに急激に妊娠しにくくなります。また、妊娠したとしても流産率や染色体異常の発生が上昇します。あせる必要はありませんが、30歳をすぎたら早めの妊娠が望ましいですね」
外資系の保険会社に勤める清美さんは、高校生のころからきっちりと自分の人生設計をたてていた。18歳で大学入学、22歳で就職。25歳までに結婚、30歳までに子供を二人産んで35歳までにマイホームを建てる。ところが22歳で今の会社に就職したまでは予定通りだったけれど、25歳までに結婚……以降のスケジュールがめちゃくちゃになってしまった。
早い話、仕事に追われて恋愛する暇もなかったのだという。そこで、20代のうちに結婚、35歳までに最低一人は出産という計画に変更し、それなりに彼氏を見つける努力をしてきた。その甲斐あって、1年ほど前、2歳年下の彼をゲットした。「ところが彼は、あんまり結婚を急いでいないんです。私が出産年齢のことを話しても、親身になって聞いてくれない。子供が好きじゃないのかなあ。すごくツラいです」焦れば焦るほど、彼の反応は冷めていく。責めるのは逆効果とわかっていても、必死になってしまう清美さんだった。
ユカさんは33歳。JRに勤めていた父の影響か鉄道が大好きというオタク少女を経て、今はとある私鉄で車掌として勤務している。両親はそんな鉄道オタクの娘に早く嫁いでほしいと願っている。ところがそんな両親の願いも空しく、ユカさんはますます鉄道にのめり込んで、今度は運転手になりたいと言い出し、周囲をあわてさせている。
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