会場の華、パティちゃん
 会場の様子に関してもお伝えしておこう。参加者の年齢は小学生やその親御さんから、社会人まで様々。平均年齢がとにかく若く、「MHP2」の人気のほどがうかがえる。

 入場者の度肝を抜いていたのが、巨大タペストリー。「MHP2」に登場するモンスターたちとプレイヤーが同じ縮尺で描かれているというもので、それぞれのモンスターたちのサイズが比較できるというマニアにはたまらない品である。壁に展示された設定画は、プレイヤーの装備やゲーム内のアイテムから、モンスターの初期設定まで様々なジャンルに渡っており、意外な発見をしたプレイヤーも多いのではないだろうか。立体ものも数多く展示されていた。ゲームに登場する大剣「タクティクス」のオブジェは1分の1スケールでなんと重量は15キロ。ケースに入れられており、触ることはできなかったが、見る人見る人が「大きい」「あんなの振り回せない」と呟いていたのが印象的だった。飛竜「リオレウス」のフィギュアは流石に実物大ではないものの、翼を大きく広げた姿は迫力満点で、ケースの前は写真を撮影する人でひきもきらない状態。ハンターに料理を作ってくれる猫「アイルー」の着ぐるみと集会所でクエストを受付してくれる「パティちゃん」も老若男女の人気を集めていた。

 6500人という大人数が参加した東京の「モンハンフェスタ」は、どの催しも和やかな雰囲気の中で行われた。即席のパーティが組める「リアル集会所」は、時に260分(!)待ちを記録する大盛況。トークショーとゲーム大会のどちらにも笑い声が絶えず、会場や廊下ではPSPを持ったハンター達が思い思いにプレイを楽しむ。この和やかさは、来場者が参加できる部分の多いイベントであることがその理由だろう。確かにゲーム大会は選ばれた人々のイベントだが、大会に使われたのと同じクエスト(「モンハンフェスタ01」)がダウンロード配信されており、大会に参加したプレイヤーと全く同じ条件でのプレイが可能。大会のルールが「自分のキャラクターを使うのではなく、予め用意されたキャラクターを使用する」というものであるため、舞台に上がれなかった人も、配信されたクエストをプレイし、自分のタイムと比較することで、大会参加者の凄さが分かるのだ。

 また、開発陣がプライベートでプレイしているデータを披露(これは各会場で微妙に異なっており、プレイが進展していることが伺える)、パーティプレイのようすを見せることにより、舞台と観客の間に連帯感が生まれたことも大きいだろう。プレイヤーが信頼するのは同じプレイヤーというわけだ。大会のルール設定や会場の雰囲気作りなどは、他のオンラインゲームイベントも学ぶべきところが大きいのではないだろうか。

 いま、オンラインゲーム運営の大きなテーマとなっているのがコミュニティの形成である。ベータテストなど早期からプレイヤーを囲い込む、ゲーム内に利権を用意するなど様々な手段で、コミュニティの誘導が行われている。そうした点において、基本は一人プレイ、オンラインでのプレイがオプション扱いの「MHP2」は不利に思えるのだが、実際はそうではない。売り上げ的に苦戦していると言われているPSPにも関わらず、広範囲かつ緩やかなコミュニティが形成されつつある。ここで注目したいのは「MHP2」が純国産のソフトだということだ。「MHP2」が示しつつあるのは「日本の風土にあったゲームコミュニティは如何なるものであるのか」という疑問への回答なのではないだろうか。

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