この日も大勢の受講者が参加した『TK式格闘学会』。次回は“連続技”がテーマとなる

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5月13日(日)、東京都港区赤坂の高阪剛オフィシャルジム・ALLIANCE-SQUAREで、総合格闘技の深層技術に迫るセミナー『TK式格闘学会』が開催された。3回目となる今回は“カウンター”をテーマにミルコ・クロコップが出場して話題となった『UFC70』を教材に行われた。

「“あと2cm踏み込んでいたら倒せる”っていうくらい(相手との)距離は大事」と語る高阪は、デビッド・ヒース vs LYOTOやアンドレイ・アルロフスキー vs ファブリシオ・ヴェウドゥム戦を中心に、これらの試合における深層技術を解説した。

アルロフスキー vs ヴェウドゥムの一戦については、一試合における選手双方の動きを丁寧に解説。まずは、相手とリズムを同調させることで、テイクダウンを狙うヴェウドゥムの動きを指摘しつつ、その後にアルロフスキーがパンチを決めるシーンでは、バックステップからのパンチをポイントとして、野球における外野手がフライをキャッチしてからボールを投げるまでのモーションに例え「格闘技の場合は(バックステップが)二歩の間にそれをやらなければならない」と語った。

また、2003年のアブダビコンバットでヴェウドゥムと対戦経験のある高阪は「当時、ヴェウドゥムのことはよく知らなくて、試合でもテイクダウンを一回も取られなかった。“これでよく勝てるな?”って思っていたら、全部下から(技を)極めてたんですね(笑)」というエピソードも披露した。

更に、気になるミルコ・クロコップ vs ガブリエル・ゴンザガの一戦については「カウンター抜きにして何が起こったのか?」と前置きし、自身の見解を述べると、「自分もスローでみるまで気付かなかった」と話し、ミルコが最初に放ったミドルを第1のポイントとして挙げた。

これは、ミルコの蹴りに、ゴンザガはハイキックを意識して上段をガードしており、ノーガードの状態でミルコのミドルを喰らっていながらも、結果的に腕が上にあったために、蹴り足のキャッチに成功したという。

また、グラウンド状態ではゴンザガの肘打ちを再びスローで解説。肘打ち2連発のシーンでは、それぞれを横の軌道と縦の軌道で打ち分けていることで、ミルコのガードを破ったと指摘。後にスタンドで、ミルコがゴンザガのハイキックを喰らったことについては「普段のミルコなら、間違いなくブロックかバックステップでかわしている。グラウンドでの肘打ちが決め手になったのでは?」と分析した。

学会の最後では、肘打ちについて「以前、UFCでリコ・ロドリゲスと試合をした時に、リコの肘打ちで(自分の歯と相手の肘で)下唇が貫通してしまったんです。試合の後、飯食ったら、そこから水が漏れてきて、“俺、なんでよだれを垂らしてるんだ”って思いましたね(笑)」と自らが体感した肘打ちの脅威を、高阪流に微笑ましく語った。

次回の『TK式格闘学会』は6月10日に開催され、テーマは“連続技”となる。

■次回『TK式格闘学会』参加概要

日時:6月10日(日)15:00〜18:00
料金:4,000円※定員になり次第、受付締め切り
場所:高阪剛オフィシャルジム ALLIANCE-SQUARE
住所:東京都港区赤坂8-12-12赤坂アンドロンB1F
電話申込み:TEL 03-3401-6212
(平日16時〜22時、土曜日15時〜20時、日曜・祝日12時〜18時)

ALLIANCE-SQUAREオフィシャルサイト