ECOの北海道イベントの会場となる札幌エスタ
 日本全土が暑さに喘ぐ5月第2週は、コミュニティに関する動きが幾つか見られた。

 プラネックスは、ニンテンドーDS、PSP、Xbox360、Wii、PS3などで使えるブロードバンドルータを発売すると発表した。次世代ゲーム機といえばネット対応だが、この「BLW-54CW2-G」を使えば、一台でそれらのネット環境を賄えることになる。プレイしているゲームごとに様々なコミュニティを渡り歩くことができるというわけで、オンラインコミュニティの「使い分け」がゲームでも進みそうだ。

 そんな中、メーカー各社は、これまでにも増してプレイヤーの囲い込みに力を入れている。「エミル・クロニクル・オンライン(ECO)」は北海道でイベントを開催。「モンスターハンター フロンティア オンライン(MHF)」では、ボイスチャットツール「Skype」を公式ツールとすることを決定した。

 通常、オンラインゲームのイベントといえば首都圏がメインだが、最近では地方を重視するパターンも増えてきている。「場所と距離が関係ない」のがオンラインゲームのウリだったはずが、イベントや特典付きネットカフェのように首都圏プレイヤーがより多くの恩恵を受けているケースも多かった。そもそもイベント開催費用もプレイヤーが払った利用料から出ていると考えれば、地方プレイヤーの憤懣は推して知るべしといったところだろうか。首都圏のプレイヤーも地方プレイヤーも、おなじ「ひとり」。コミュニティ形成の上で、地方プレイヤーのケアを重視する姿勢が、どのような反響を巻き起こすかが注目されるところだ。

 「Angel Love Online」では、5月10日(木)より結婚を可能とするシステムが実装されている。コミュニティの最も密なるものは夫婦。「結婚生活」を維持するためにログイン率が上昇、土着に結びつくというプラスの効果が期待される。妻が夫を呼び出せる「ウェディングリング」や夫婦専用チャットチャンネルなど、利権をベースとした分かりやすいシステムは、プレイヤーの年齢層を問わず訴求することだろう。

 オンラインゲームのコミュニティには、そこにいて楽しいという「楽しさ」と、そこにいることで利益を得られる「利権」、人間関係の深さを追求する「密度」の三要素が存在する。三要素はいわゆる「三すくみ」の構造ではなく、「利権」と「密度」は深い関係にあり、「楽しさ」は一歩離れた位置に存在する。「楽しさ」重視のコミュニティは利権が薄く、「利権」「密度」重視のコミュニティは人間関係のトラブルが多くなり結成時間に比例して楽しさが少なくなるケースが見られる。利権と感情がもつれ合うところが一番ディープとなる。ゲームデザインでプレイヤーコミュニティは設計できるのか。この三要素をいかにバランス良く取るか、ゲームデザイナーと運営の手腕が問われるポイントだ。

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