06−07季セリエA第34節が終了した5日、アスコリとメッシーナのセリエB降格が決定した。全20チームで構成されるセリエAは、下位3チームがセリエBに降格。激しい“セリエA残留争い”を繰り広げる今季のセリエAも、3節を残すのみとなった。アスコリ、メッシーナで2枠が埋まった“セリエB降格ゾーン”、降格可能性のあるチームの残り対戦カードは以下の通り。()内はアウェイゲーム)。

カリアリ(37) :(フィオレンティーナ)→ASローマ→(アスコリ)
カターニャ(37):ACミラン→(サンプドリア)→キエーボ
リボルノ(36) :サンプドリア→(トリノ)→アタランタ
トリノ(36)  :(ASローマ)→リボルノ→(インテル)
レッジーナ(35):キエーボ→(エンポリ)→ACミラン
キエーボ(35) :(レッジーナ)→アスコリ→(カターニャ)
パルマ(35)  :メッシーナ→(ラツィオ)→エンポリ
シエナ(34)  :エンポリ→(パレルモ)→ラツィオ

今季からプレイオフが廃止され、勝ち点で並んだ場合には直接対決の結果が最優先されるため、“B降格可能性組”による今後の直接対決は熾烈を極める。残り対戦カードから考慮すると、ホームゲーム開催を剥奪されているカターニャ、アウェイで強豪との対決を控えるトリノも油断は禁物。そしてスキャンダル判決による「−11p」の足枷を付けたまま、ここまで辿り着いたレッジーナ。レッジーナのA残留達成は06−07季最大のサプライズとなるだろう。

佐藤 貴洋