ザナヴィ・ニスモZ(本山哲/リチャード・ライアン)<br>(c)GT ASSOCIATION

写真拡大 (全12枚)

 トヨタレクサスSC430、日産フェアレディZ、ホンダNSXなど公道走行が可能な市販車両をベースにしたマシンなどによって競われる、国内で最も人気のある自動車レース・スーパーGT第3戦「富士GT500kmレース」決勝が4日、静岡・富士スピードウェイ(1周4.563 km、110周)で開催。大型連休の中、54,800人が晴天のサーキットに足を運んだ。

 レースは馬力別にGT500クラス(500馬力)16台、GT300クラス(300馬力)28台の計44台が同時に出走。前日に行われた公式予選の結果、GT500クラスの上位は、タカタ童夢NSX(小暮卓史/道上龍)が2戦連続でポール・ポジションを獲得し、2位宝山トムスSC430(アンドレ・ロッテラー/脇阪寿一)、3位ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊藤大輔)、4位リアルNSX(金石勝智/金石年弘)、5位カルソニック・インパルZ(ブノワ・トレルイエ/星野一樹)とNSX勢が優勢。

 一方、GT300クラスはアクティオ・ムルシエRG-1(マルコ・アピチェラ/山西康司)、2位ハンコックNSCポルシェ(木下みつひろ/坂本祐也)、3位プリヴェ・ケンゾー・アセット・紫電、4位ARTAガライヤ(新田守男/高木真一)、5位ユンケルパワータイサン・ポルシェ(山路慎一/谷口信輝)という顔ぶれとなった。

 13時55分、フォーメーションラップ開始。ここでGT500クラス2位の宝山トムスSC430(アンドレ・ロッテラー)にトラブルが発生し、早くもリタイヤ。14時ちょうどにローリングスタートでレースが開始した。序盤、2位以下の順位が入れ替わっていく中、トップのタカタ童夢NSX(小暮卓史)は周回を重ねるごとに後続を引き離し、独走状態を築いていく。

 レースの半分ほどを終えた53周目、4位走行中のエプソンNSX(ロイック・デュバル/ファビオ・カルボーン)が接触によりマシンから火災が発生。赤旗によりレースは一時中断となる。スターティンググリッドで隊列を整えた後に再スタートとなり、タカタ童夢NSXがここまで築いた約40秒のリードが一瞬にして無と化した。

 その後、ミッションにトラブルを抱えたタカタ童夢NSXは、ガレージに頭からマシンを収めて緊急作業。代わってトップに立ったモチュール・オーテックZ(ミハエル・クルム/松田次生)だったが、ピット作業の間に同じニスモ・チームのザナヴィ・ニスモZ(本山哲/リチャード・ライアン)に交わされ、結局そのままフィニッシュ。3位フォーラムエンジニアリングSC430(片岡龍也/ビヨン・ビルドハイム)、4位イエローハットYMSモバHO!トミカZ(セバスチャン・フィリップ/柳田真孝)、5位レイブリックNSX(ドミニク・シュワガー/細川慎弥)となり、優勢に見えたNSX勢が次々と脱落する中でZが安定した強さを発揮、ニスモ・チームが6年ぶりとなる1-2フィニッシュを飾った。

 GT300クラスの上位は、1位ARTAガライヤ、2位アクティオ・ムルシエRG-1、3位トイストーリー・レーシンングapr MR-S(大嶋和也/石浦宏明)という結果となった。

 次戦決勝は、6月24日にマレーシア・セパンサーキットで行われる。

SUPERGT.net -公式サイト

■関連記事
レースクイーンインタビュー:'07 DIGICCO(2007年03月27日)
レースクイーン日本一が決定(2007年01月15日)
レースクイーンインタビュー:'06 DIGICCO(2006年09月21日)
レースクイーン写真集:2006年スーパーGT第3戦(2006年05月09日)
レースクイーンインタビュー:初音みう(2006年06月12日)