現在日本の経済は、「いざなぎ景気」を超える戦後最長の好景気を迎えていると報道されているが、皆さん実感あります? 2007年は僕ら下々の者にも景気の良さが感じられるようになると一部では囁かれているけど、実際どうなんでしょ? 個人・地域の格差は広がる一方だと報道されているし、「景気がいいのなんて、勝ち組の人たちだけじゃないの?」なんて思ってしまいますよね。

 でもTVを観ていると、「あれ、もしやこれが景気の良さの表れ?」と感じるときがあるんです。それはブラウン管に「おっぱい」が映るとき。テレビ番組に関する倫理規定は年々厳しくなっているはずなのに、最近よくテレビで「おっぱい」を観ませんか? 3〜4年前(新卒の就職率も最悪でしたよね)は、たとえ深夜枠であってもお色気シーンや女の子の半裸シーンが含まれるテレビドラマはほぼ皆無だったような気がするのに、最近はかならず女の子のトップレスを拝むことができるテレビドラマまである。

 また、本放送のほうは今年1月に完結してしまったけど、「混浴露天風呂連続殺人シリーズ」が度々夜中に再放送されるなど、この頃テレビ番組で「おっぱい」を拝見する頻度が驚異的に増えたような気がする。(「混浴露天風呂連続殺人シリーズ」には必ず露天風呂シーンがあり、女子のセミヌードを確実に観ることができます、念のため)。景気がいいとマスコミ等で騒がれ始めたのが昨年だから、「おっぱい」のTV露出頻度が高くなり始めた時期と、同じタイミングだと思いませんか?

 今年は超ミニスカートが流行りだというし、果たして景気がよくなると、女子の露出度は高くなるもんなんでしょうか?

 「60年代後半の高度経済成長期にもミニスカートが爆発的に流行していたので、『景気と露出』の関係が引き合いに出されることはよくあります。しかし平成不況のどん底だった95年あたりの「アムラー・ブーム」の頃もミニスカートが流行っていたし、今のミニスカートブームは長期トレンドになりつつある。なので『女子の露出=好景気』とは言い切れないですね」(某大学社会学部 教授)

 むむむ・・・やはり勘違いか〜。でも確かにヌード写真集がブームになったのも、91〜92年頃、つまりバブル崩壊直後。それにジュリアナ東京で、露出度の高いギャルがお立ち台で踊り狂っていたのも91年〜93年ぐらいで、バブル末期〜崩壊直後のこと。ジュリアナのお立ち台ギャルといえば「バブルの象徴!」的イメージがあるが、実は違うんです。女子の裸が絶対観られる「ギルガメッシュないと」(テレビ東京)が放送されていたのも91年〜98年なので、日本経済的には厳しい時期。

 また、現在の景気拡大はエコノミスト的見地から考えると、05年から続いてるそう。05年といったら、僕らの感覚からすると「いつになったら景気回復するんだよ? 就職先見つからねーよ・・・」って感じだったはず。もしかして、景気が悪いときのほうが、「おっぱい」露出頻度は高かった!? (遠藤麻衣/verb)