ライバル会社への転職は、違約金を支払う羽目になる!?

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踏んでからでは遅すぎる!法律グレーゾーンに潜む地雷(3)

納期が迫っている、ライバル社との熾烈な競争に負けられない……などのせっぱつまった理由で、反則スレスレの技を使ってしまうエンジニアは多いと聞く。そこで、ギリギリで勝負している現場からの「どこからが法律に触れるのか?」というグレーな疑問を3回連載で、法律の専門家に直接ぶつけるこの企画。
第3回目のテーマは、「労務や待遇」の問題について。日々職場環境の変化が激しいエンジニア業界だからこそ、休日出勤や突然の地位待遇の変化に関して、会社との間にグレーな問題が多発する。そこで今回、あるひとりのエンジニアの日常業務を通して見えてきた労務・待遇に関する問題点について、社会保険労務士にアドバイスを求めた。

■今回の相談者
N・Tさん(31歳)
ソフトウェア開発会社に3年間勤めたあと、独立系の中堅システム・インテグレーターに転職。現在までずっと客先常駐という形でサーバシステムの開発・保守を行っている。

■今回の法律アドバイザー(監修)
伊藤 滋基氏
(関東社会保険労務事務所社会保険労務士)
平成15年 社会保険労務士登録
ソフトウェアメーカーに12年勤務した経験を生かし、IT関連企業を中心に労務問題のアドバイスを行う
企業向け労務管理セミナーも多数開催

相談ポイント1:エンジニアにとって、裁量労働制のメリットは?

現在の職場は仕事量が多いわりに納期がタイトで、毎日忙しく働いています。効率化にも限度があるので、遅くまで残業したり、土・日に出たりして、なんとかこなしている現状です。時間外労働も多く、自分の業務にとっては損なのでは?

A:時間に縛られずに働けるところがメリット

裁量労働制は「仕事のやり方、進め方を個人の裁量に任せる」制度ですから、会社から労働時間の拘束を受けたり、仕事を進める手段について細かい指示を受けたりすることなく、自由に働けるというメリットがあります。
裁量労働制は「この仕事内容なら通常これくらいの労働時間がかかるだろう」という「みなし労働時間」を決める制度です。仮にみなし労働時間が1日8時間であれば、1日に10時間働いても「8時間の労働」だとみなされるので、プラス2時間分の時間外手当は支給されません。ただし、深夜10時以降翌日の朝5 時までと法定休日の労働については、法律で定められた割増賃金を支払う必要があります。その場合、深夜で2割5分以上、休日で3割5分以上の割り増しとなります。
またそれ以外にも裁量労働制に関して不明な点や、あまりにも実情とかけ離れている場合には、まずは厚生労働省が各地に設置している総合労働相談コーナーや、東京都であれば労働相談情報センターなどに相談してみることをお勧めします。


相談ポイント2:常駐先に気に入られて転職しようと思うのですが、問題ありますか?

客先に気に入られてスカウトされた同僚は「あからさまに引き抜くともめるので、いったん円満退社してから中途採用試験を受けるように」と言われていました。たしかに引き抜かれる会社の気分は害するかもしれませんが、常駐先が他社の社員を引き抜くというのは、なにか法律的に問題がある行為なのでしょうか?

A:注文主(常駐先)と請負業者(派遣先)の間の契約内容による

もともとお勤めの会社との契約の中で、同業他社に退職後何年間は就職してはいけないという「競業避止」の条文が雇用契約や就業規則に記載されていた場合は、引き抜きに応じると契約違反になる場合があります。
しかし基本的には「職業選択の自由」がありますから、実際に争いになったときの裁判でどうなるかは一概には言えません。法的な問題というより、注文主と請負業者との信頼関係を懸念してのことでしょう。

[関連ニュース]ライバル社への転職に対して、東京地裁が違約金支払い命令(2007.4.25 日経新聞)

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