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[ゲーム]Shoot it! - #028 スペシャルフォースへの招待

2007年04月26日14時41分 / 提供:RBB TODAY

RBB TODAY
[ゲーム]Shoot it! - #028 スペシャルフォースへの招待
(C)1998-2006 Dragonfly GF Co.,Ltd. (C)2006 NHN Japan Corporation Published by NHN Japan Corporation  写真一覧(3件)
 Eスポーツがアジア大会の公式種目に決まり、採用されたゲームはレース、サッカー、バスケットボールになった。これらのゲームはバーチャルスポーツ、つまり本物のスポーツ競技をコンピュータで再現したゲームだ。国際オリンピック委員会はオリンピック競技について、暴力的なものや過激ではないものを採用する方針なので、当面はオリンピック系統のゲームはバーチャルスポーツになるだろうと思う。

 だからといって、現在、Eスポーツの主流となっている対戦射撃ゲーム(FPS)や、リアルタイム戦略ゲーム(RTS)、格闘ゲームの存在を忘れてはいけない。確かに描写は暴力的に見えるかも知れないし、戦争をテーマとしている部分で抵抗を受ける人もいるだろう。しかし、ゲームを単なる遊びから真剣に戦う競技へと進化させ、Eスポーツと呼ばれる文化を創った立役者は、これら対戦射撃ゲームやリアルタイム戦略ゲーム、格闘ゲームである。これらのゲームの面白さ、競技的な要素がなければ、Eスポーツという文化は形成されなかった。だからEスポーツの面白さを理解して頂くためには、やはり対戦射撃ゲームやリアルタイム戦略ゲーム、格闘ゲームを体験し、その楽しさを解って頂きたい。

■今回のまとめ:
 ・日本ではFPSが流行らなかったがEスポーツ界では主流のひとつ
 ・FPSチーム戦はバスケットボールなど球技スポーツに通じる戦術性を持つ
 ・「スペシャルフォース」はFPSの楽しさを知るのに適している

 今回は、誰もが簡単に始められる対戦射撃ゲーム「スペシャルフォース」を紹介したい。スペシャルフォースは韓国製で、日本語版はハンゲームが運営している。ご存じの方も多いと思うが、ハンゲームは基本的には無料で遊べるゲームをそろえており、運営はアバターやゲーム内の課金アイテムの収益で行われている。「スペシャルフォース」も有料課金アイテムはあるけれど、基本的には無料で遊べるゲームだ。

 「スペシャルフォース」は3Dで描写されるゲームだから、3Dグラフィック対応のPCが必要だ。しかし、必要スペックは低めで、必ずしも最新の高価なビデオカードが必要というわけではない。最低動作条件によるとプロセッサはペンティアムIIIの1GHz以上、メモリは512MB以上、グラフィックカードはNVIDIA GeForce4以上で、ビデオRAMが64MB以上あればいい。ハードディスクの空き容量は500MB以上必要だ。自分のパソコンのスペックが解らないという人は、実際にインストールしてから遊べるかどうか確認しても良い。乱暴なようだが、無料ゲームだからこその方法でもある。ただし、「スペシャルフォース」はWindows Vistaをサポートしていない。現在対応中とのことなので、Vistaのユーザはアップデートを待とう。

 ゲーム開始までの流れを簡単に説明する。ハンゲームのホームページで会員登録をする。次に「スペシャルフォース」の公式サイトでクライアントソフトウェアをダウンロード、インストールを済ませておく。準備はこれだけ。「スペシャルフォース」の公式サイトで“GAMESTART”と描かれたボタンをクリックするとゲームが起動する。まずはキャラクタを作成し、続いてメイン銃とサブ銃を選択する。ポイントで購入するように見えるが、これは有料アイテムではなく、ゲーム内のポイントを消費する仕組みなので安心してほしい。新規作成したキャラクターは70000ポイントが与えられている。キャラクターが完成したらサーバの選択だ。“円滑”と表示されたサーバを選び、やはり円滑と表示されたチャンネルに入る。メンバー数の多いチャンネルがいい。備考欄が公開、状態がWAITとなっているルームをクリックしよう。ルームに入ったら画面中央の上の“準備”ボタンを押す。人数が揃うか、ルームのオーナーがGOサインを出せばゲームスタートだ。

 画面には3Dで風景が表示されている。右下から銃身が伸びており、画面中央に照準が見える。マウスを動かし、照準を敵に合わせたら左クリックで射撃する。移動はキーボードで行う。Wキーで前進、Sキーで後退、Aキーで左平行移動、Dキーで右平行移動。左のCtrlキーでしゃがみ、Spaceバーでジャンプ。Eキーで爆弾解除などのアクションができる。これが基本の操作だ。この他の操作は公式サイトで確認しておこう。

 ゲームのルールは単純な撃ち合いのデスマッチだけではなく、参加者が2チームに分かれて戦うチームマッチがある。チームマッチには4つのモードがある。爆弾モードは目標地点に爆弾を設置するチームと、それを阻止するチームに分かれて戦う。デュエルモードはキーアイテムをふたつのチームで奪い合い、自分の陣地に持ち帰る。脱出モードは、ある地点から脱出ポイントに逃げるチームとそれを阻止するチームに分かれて戦う。奪取モードは制限時間内に目標物を奪って持ち帰るチームとそれを阻止するチームに分かれて戦う。チームマッチは漫然と戦うだけではなく、陽動や攻守の役割分担など、高度な戦術も使える。チームマッチはバスケットボールやラグビーに似た要素を持っている。

 上達者たちは固定されたメンバーでチームを組み、同様の相手チームと戦ってスキルアップしている。チームスポーツとほとんど同じ感覚で遊べるのだ。FPSで固定されたチームを結成し、チーム内で練習したり、ゲームの外でチャットやWebサイトを作って活動する。こうしたチームをクランと呼ぶ。クランに参加して練習を重ね、代表選手としてゲーム大会で勝利する喜びは、スポーツ大会で勝つ喜びと本当によく似ている。

 「スペシャルフォース」のように、画面がゲーム内の自分のキャラクターの視界(一人称視点)になるゲームを“ファースト・パーソンビュー・シューティング”という。略してFPSと呼ばれる。この記事で今まで“対戦射撃ゲーム”と称してきたゲームはFPSだ。FPSで有名なゲームにはクェイク、アンリアル、カウンターストライク、WARSOWなどがある。FPSはEスポーツの中心となっているゲームスタイルで、Eスポーツという言葉を覚えたら次にFPSという言葉も覚えてほしい。家庭用ゲーム機向けでは、XboxのHaloシリーズ、プレイステーション2などのコール・オブ・ディユーティ、メダル・オブ・オナーなどがFPSである。ここで挙げたタイトルはほとんどアメリカ製である。FPSは欧米で人気のゲームジャンルなのだ。

 FPSの日本での人気は今ひとつだった。国産メーカーがFPSを作らなかったこともあるけれど、アニメ世代にとって、自分が戦うカッコイイ姿が見えないと寂しい、という心理が働くのではないかと私は思っている。ちなみにスペシャルフォースでもQキーで自分の姿を表示できる。ただしこの状態はFPSとは言わない。第三者視点(サードパーソンビュー)と呼ばれる。略してTPS、カプコンのバイオハザードシリーズやデッドライジングがこのスタイルだが、対戦ものでTPSはあまり使用されていない(Xbox360用のTPSゲーム「Gears of War」はオンライン対戦機能を持つが)。

 日本ではゲームセンターにガンシューティングはあったものの、FPSは開発されずゲームの主流にならなかった。日本でテレビゲームが隆盛の頃、FPSで遊ぶなら海外製のPCゲームしかなかった。入手が困難で、秋葉原族だけのお楽しみ、という印象もあった。その後はダウンロード販売や海外ソフトの通販で買えたり、日本語マニュアル付きの日本向けパッケージもあったりした。しかし、無料で始められるMMORPGなどとは違い、FPSはまず数千円から1万円近い価格のパッケージを購入しなくてはいけない。一度買ってしまえばネット対戦は無料なのだが、やはり初期投資が敷居の高さになっていたのではないか。そうしたさまざまな要因のおかげで日本ではFPSがメインストリームにならず、Eスポーツのムーブメントに乗り遅れてしまった。

 しかし今は違う。「スペシャルフォース」は無料で始められるし、ハードウェアの要求スペックも低めだ。仕様やルールがカウンターストライクに酷似していることから、Eスポーツプレーヤーにはスペシャルフォースに批判的な人もいる。しかし、無料で始められること、個人戦だけではなく、チームプレイも体験でき、さまざまなルールを体験できること。これが日本のFPSファンを増加させるために極めて有効だ。実際に遊んでみると、カウンターストライクの方がレスポンスも速く洗練されていることは明白だ。スペシャルフォースでFPSの楽しさを知り、次にカウンターストライクを遊ぶ。こうして本格的なEスポーツタイトルへステップアップするという流れができるのではないか、と私は期待している。

 「スペシャルフォース」がEスポーツタイトルかというと、ちょっと違う気もする。アイテム課金や階級制度などで公平性を崩している感があるからだ。しかし、とても面白いゲームだし、Eスポーツを生み出す土壌となったFPSを知ってもらうためには良い作品だ。同じく無料で遊べるFPSには「WARSOW」もある。これは別の機会に紹介させていただくとして、サポートがあってゲーム人口が多いということで「スペシャルフォース」のほうが親しみやすいだろう。このゴールデンウィークにぜひチャレンジしていただきたい。

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