日本メイド協会の公式HP

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   メイド喫茶で働く人や、これからやってみたいと考えている人に向けて、心得を教える「日本メイド協会」なる団体が設立された。身だしなみやサービスの質を高めて、メイドの社会的地位を向上させ、「メイドをブームから文化」へ押し上げたいんだそうだ。

黒髪でナチュラルメークが基本

   「日本メイド協会」が設立されたのは2007年4月1日。メイド服を扱うアパレル店や、コスプレ専門の雑誌編集部などが中心となった。J-CASTニュースは、設立の経緯について聞いた。

「メイド服を着ていれば、それだけでメイドだというのが現状でしょう。質が低いと思われれば利用者も遠ざかるだろうし、メイド喫茶も一時のブームで終わってしまう。それではダメだ」

   主にメイド喫茶で働くメイドへのセミナーを開催し、質を高める教育を行うそうだ。

   例えば、どんな教育なのか。エプロンにカチューシャ、メガネなど、いくつかのメイドアイテムがあるが、実は髪の毛とメークが重要な要素で、協会によると、

「基本的には黒髪でナチュラルメークが基本。お客さんに不快な印象を与えないよう、見ていて心地のいい状態が重要です」

とのこと。最近は髪をカラーリングする女性が多く、目元のメークが濃すぎると、「品のない」ということになりかねない。明るくなりすぎない髪色と、おじぎをした時にバサッと垂れたり、乱れたりすることがない髪の毛の長さ、これがポイントだという。

メイドよ、自分の身は自分で守れ!

   06年10月には「メイド狩り」が相次いだ。客を店に案内する途中のビルの階段で、客に刃物を突きつけられ、わいせつな行為をされた、というような事件だ。これ以外にも、ビラを配るメイドがいたずらをされたりエレベーターでわいせつな行為されたりと、被害が後を絶たない。セミナーでは、「メイドは性的な目的で狙われやすい」と警告し、メイド同士が情報を共有する機会を設け、護衛手段についてのアドバイスも行う。

   協会ではさらに、

「話し方や歩き方、しぐさ、礼儀に至るまで指導し、『ホスピタリティー』あふれる『メイド』教育を目指す」

としている。ホテルマンや元フライトアテンダントなどの講師をセミナーに招き、サービスの基本も教える。