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清純派ブルマーファンの医師が

清純派ブルマーファンの医師が
 ほとんどの学校で、1990年代から2000年にかけて廃止され、今では一部のブルセラショップやバラエティショップでしかお目にかかれない、幻の制服「ブルマー」。そんなブルマーの消滅を嘆き悲しむ、ひとりの男がいる。『ブルマーはなぜ消えたのか』(春風社刊)の著者、中嶋聡氏だ。
 小学校4年生の頃からブルマーの魅力に目覚めたという中嶋氏は、ブルマーが絶滅寸前となった99年には、ブルマーのある風景を求めて四国を放浪。しかし、お気に入り高校のブルマーは、ことごとくハーフパンツに変わっていた。そうして、ブルマーに懸けたひとつの青春が終わったのである。
 1970年代から広く学校教育の現場で普及していたぴったり化繊ブルマーは、2000年を境に消滅。「ブルマーは、それを身につけて一生懸命に女子生徒が運動に励む姿と一体になって、私の青春時代の甘酸っぱい思い出となっているんです」とは中嶋氏の弁。本著では「教室から外を眺めて、体育の授業を終えて校舎に帰ってくる女子の姿が見えるときや、そうした女子とすれ違うときなど、それだけでドキドキしてしまった。ことに、ブルマーが校庭の砂で白く汚れていたりすると、余計に胸の高鳴りを覚えた」と、想いを披露している。
 氏はまた、「ブルマーには、いわゆる恥ずかしさなど、着る側の主観を排除した格好よさがある。こうした衣服を身につけることで、集団行動などをする際に、適当な緊張感が生まれるのではないか」とも言う。
 現代社会では、「傷ついた」「恥ずかしい」など個々人の主観が優先され、どんなささいなことでも「ハラスメント」扱いされてしまう。ブルマーの廃止も、女子生徒の「恥ずかしい」という訴えが全国に広まったことが一因だ。本の後半では、そういったむやみやたらな人権擁護やジェンダー論に、真っ向から斬り込んでいく。ただのブルマー好きかと思いきや、中嶋氏、実は立派な精神科のお医者様なのだ。
 ブルマーへの淡い想いを抱く殿方諸君のみならず、同僚女性に話しかけるだけで「セクハラ!」と訴えられてしまう悲しきオジサマ方の心をも、癒してくれる一冊かも?  (下戸山うさこ)

『ブルマーはなぜ消えたのか セクハラと心の傷の文化を問う』発行/春風社 価格/1365円(税込)

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