「XLink Kai」日本語版公式サイト
 そろそろゴールデンウィークの計画が必要となる4月第3週は、これまでの流れとは異なったオンラインゲームのニュースがいくつか見られた。

 プラネックスは、4月18日(水)より、「XLink Kai」の日本語版公式サイトを公開している。「XLink Kai」とは、アクセスポイントさえあればPSPやゲームキューブ、初代Xboxなどでネット対戦が楽しめるというフリーソフト。特にPSPは、本体を持ち寄っての通信対戦しか公式にサポートされていないため、遠隔地の仲間と楽しめる「XLink Kai」のメリットは大きい。牽引力として期待されるのは「モンスターハンターポータブル 2nd(以下MHP2nd)」である。無線LAN環境が無くとも、USBアダプターを買う数千円で通信プレイが楽しめる手軽さもあり、日本人も数千人単位で「XLink Kai」に接続している。
現在日本では「ソフトとプレイが無料で、アイテムが有料」という韓国型でしか資金を回収できないといわれている。しかし、「MHP2nd」が「ソフトは有料、通信プレイが無料」の欧米型スタイルで結果を出している事実は大きい。また、接続者がそれぞれ個別の世界へ散っていくMOは、全員が同じ世界に繋ぐMMOと比べて時代遅れと言われてきたが、「MHP2nd」はMMOではなくMOスタイルである。あらゆる意味で、近年の「常識」と反対を行く「MHP2nd」のヒットは、オンラインゲームの世界に多様性を取り戻す狼煙となるのではないだろうか。

 ところで「XLink Kai」の「MHP2nd」は、コミュニティの雰囲気が比較的良い。狩場争いやボスの占有問題はMOという構造上あり得ないし、他のオンラインゲームでありがちな「○○という装備がないと効率が悪いから帰れ」といった発言もまず見受けられない。よほど場違いな部屋に入ったならともかくも、ビギナーが来た場合も皆で助けようと言う気風がある。発売直後という時期的なものもあるだろうが、これはゲーム設計の勝利である。「MHP2nd」では、ボスが出すアイテムは全員に同じだけの入手チャンスがある。ボスの死体や切り取った尾からは、誰もが同じ回数だけ「はぎ取り」が可能で、落としたアイテムを隠匿するような不正や、誰が手に入れるかの争いも起こらない。また、これまでのシリーズと違いネットに繋がなくともほぼ全てのコンテンツが楽しめるようになっており、オンラインはオプション的な存在と位置づけられている。つまり、「MHP2nd」は、オンラインでがっつかなくても楽しめるゲームであり、「XLink Kai」のコミュニティの雰囲気が良いことの根底には、「他のプレイヤーを敵視しなくて良いゲームデザイン」があるのだ。

 近年のMMORPGでは、城や砦を奪い合う「攻城戦」で利権構造を導入する試みが行われてきた。限られた数しかない城や砦を手に入れれば、税金などの利益が得られるという仕組みだ。利権構造は上位プレイヤーを中心にゲームを活性化させたが、同時に効率の追求と「晒し」文化の発展という側面も生み出してきた。「晒し」が横行するとゲーム内の雰囲気が悪くなるし、効率の追求はRMTなどの不正に繋がる可能性も否定できない。こうしたMMORPGの問題にキチンと対応した「MHP2nd」が日本から出てきたことは素直に喜ばしいところだ。「MHP2nd」は、日本ゲームデザインの可能性を見せてくれるといえるだろう。

 Xbox360では、4月25日(水)より「パックマン ワールド チャンピオンシップ」がスタートする。1980年に発売された初代「パックマン」の腕前を、全世界レベルで競い合おうという粋なコンセプトの大会である。ゲームデザインがしっかりしているからこそ、27年を経ても競技が成立しうるというわけだ。ゲーム大会は若いプレイヤーの独壇場といわれるが、この大会こそは、オールドプレイヤーが侮れない。個人的な予想だが、優勝するのはリアルタイムの「パックマン」世代ではないだろうか。アレンジ版やリメイク版でなく、初代「パックマン」での大会であることは大きい。いい大人と現役の子供たちが、共に世代を越えて懐かしのゲームを楽しむというスタイルが認知されることを願って止まない。

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