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能登半島地震「被災者のつぶやき」、学生ボランティア足湯隊が報告

2007年04月14日06時08分 / 提供:PJ

pj
能登半島地震「被災者のつぶやき」、学生ボランティア足湯隊が報告
現地で、足湯ボランティアを行う学生らの様子。(撮影:渡辺直子、11日) 写真一覧(5件)
能登半島地震被災地にいち早く支援活動に出向いた「学生ボランティア足湯隊」(能登半島地震救援学生ネットワーク)は11日、神戸市内の婦人会館で「4・11−緊急!能登半島地震救援報告会−能登支援から見える今後の課題と継続支援について−」と題して、報告会を行った。

 報告会では、第1次足湯隊活動(3月30日、31日)、第2次足湯隊活動(4月7日、8日)において、学生らが現地での足湯活動を通して、被災者から聴いた「被災者のつぶやき」を報告した。この報告に対して、学生ボランティア活動に協力する立場の稲垣文彦氏(中越復興市民会議)は、「近隣との助け合い、ボランティアの助け合いなど、現体験の積み重ねが非常に重要なことだと思う。被災者のことを気の毒な人と考えるのではなく、気の毒な状況に置かれている人として、被災者のつぶやきを聞き取っていくことも重要だ」と学生ボランティアが被災者に接するときの心構えについてアドバイスした。

 さらに、稲垣氏は、「能登と神戸、お互いに学び合いながら、今後の活動を進めていきたいと考えている」と自身の考え方を示した。

 報告会には、渥美公秀氏(大阪大学)、出口俊一氏(兵庫県震災復興研究センター)も参加。足湯隊の活動にエールを送った。渥美氏らは、学生らが収集した被災地のつぶやきや、被災地の現状レポートから見えてきたことを、今後、どのように自分たちや学生らがサポートしていくことができるのか、「被災者のつぶやき」をどこに届けるのかなどが、これからの課題だと話した。この日までに学生らがまとめた「被災者のつぶやき」はつぎのとおり。

足湯隊が聴いた「被災者のつぶやき」
(07年3月30日、31日、4月7日、8日)

・穴水の家屋被害は、駅周辺がひどかった。今は一日2軒のペースで解体作業が進んでいる。穴水の山間部も被害があったが、家自体というより、土倉の被害が多かった。

・駅周辺にいた穴水の方から、「『穴水は被害が少なかったけど大丈夫?』と気軽に知り合いからも言われたが、そんな風に言われるほど軽い被害ではない」という話があった。

・穴水では、七尾湾と向かいの能登山が見られる内海の景色が有名で、地元の方からは「サイズは違うかもしれないが、きれいさは神戸の夜景とかにもひけをとらない」という話もあり、穴水の景色・雰囲気が好きで住んでいるという方もいた。ちなみに、穴水の内海は、船舶法では、湖として扱われているとの話だった。

・穴水は内海で、海と川の水が混じっているので、おいしい魚が獲れる。特にボラやメバルなどが有名。ボラは独特の網漁で行われている。

・穴水では、カキ貝の養殖も盛んだが、内海に埋立地が増えてからは、養殖業は少し衰えていった。

・能登の人の気質を表す言葉に「能登は やさしさや 土までも」というのがあり、能登の人たちには、のんびりしたところがある。

・門前ほど高齢化は進んでいないが、穴水も高齢化が進んでいるとのことだった。

・門前西小学校では鹿磯地区の人の話を、阿岸公民館では深見地区の人の話を多く聞いた。両地区とも海岸沿いにある地区。船員の方が多い。1970年代からは船員が「流行らない」職業になっていった。船員の収入は比較的良かったため、息子・娘を都会の大学に出していった人が多い。そのため、地域に残る若い人が少なくなったようだ。60歳以下の人がほとんどいなかった。

・夫が船員で地域を離れている期間が長く、そのため女性が地域を支えているようだ。海女をしている人の話も聞いた(80歳くらい)。岩海苔が採れる。ワカメも採れる。

・震災でワカメがだめになったという話を聞いた。

・派遣中、鹿磯地区は上水道が不便で、そのために地区の大半の人が避難していたようだ。31日の夕方に、上水道が通じはじめたという話を聞いた。それで、自宅に戻れる人が増えるかもしれない。

・黄色い紙(応急危険度判定の「要注意」)が貼られた家にも、戻って生活している人がいる。みんな避難所に入っているのに勝手に家に戻る人がいるのは問題だという発言を聞いた。

・門前西小学校避難所では、夜に寒いためか、飲料水が入っていたペットボトルにお湯を入れて「湯たんぽ」として利用されている方が多かった。

・病気の治りかけだが、ずっと部屋にこもっていて、外にまったく出ていない。早く家に帰りたい。(70代女性)

・地震後金沢の息子夫婦のところにいたが、奥さんの体調がすぐれず、帰ってきたら下痢をして、お腹の中のものを全部出したら体調がよくなった。(70代男性)

・ここ(ビューサンセット)は、小学校の避難所よりは寒くなく住みやすい。家の片付けはまだ出来ておらず、息子さん夫婦にちょっとずつやってもらっている。(70代女性)

・生まれも育ちも鹿磯。鹿磯にはお寺が2つ、お宮さんが1つある。お宮さんは菅原道真公を祀っているが、地震で鳥居などが壊れた。お寺は無事。鹿磯は海が近いから、船乗りが漁師になることが多い。しかし、最近の若者は大学に行く。(80代女性)

・ワカメ漁をしていた(竹の先に鎌をつけたような棒でワカメを採る)。ワカメを株ごととって食べる。(70代女性)

・今日朝から家の片付けに出かけていたが、雨が降ってきたので帰ってきた。片付けはまだまだこれから。畑仕事も出来ないので避難所では本当に暇。門前西小学校の避難所にいるときはマスコミがたくさん来て写真を撮られて恥ずかしかった。(70代女性)

【了】

■関連情報
能登半島地震被災地に「学生ボランティア足湯隊」を派遣=被災地NGO協働センター

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渡辺直子humanbeautyジャーナル
PJニュース.net

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 新納 直子

関連ワード:
能登半島地震  地震  夜景  ペットボトル  大阪大学  
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