ロックワークスが運営する予定のMMORPG「十二之天」と「九龍争覇」。この両タイトルを開発する企業のトップに、まだ明らかにされていないゲームシステムについてインタビューを行なった。

■「十二之天」―代表取締役 Hong Chang-woo氏

 「十二之天」は韓国のプレイヤーに支持されているMMORPGのひとつ。常にRPG人気ランキングの15位以内をキープしているようだ。Hong Chang-woo氏は、「韓国では、人気ゲームの大部分がNC SoftやWebzenといった大手企業が運営するゲーム。我々のような中小企業が制作したゲームが支持されるのはとても珍しいことだ」と言う。

 そんな韓国ゲーム市場でも、「最近は変化が求められている」と続けた。いままではマニア層をターゲットにしたゲームが人気を独占していたが、今年からはあまりゲームを遊ばないライトユーザーに向けたサービスも念頭に置かなければならなくなっているそうだ。そのため、「十二之天」でもポップな企画を考えているという。具体的な企画を聞いてみたが、まだ現在は発表できる段階ではないとのこと。

 「十二之天」の特徴である大規模な対人戦は、キャラクターがレベル30に達すると参加可能になる。すでにサービスが行なわれている韓国でもっとも盛んな対人戦は、ダンジョンの使用権を巡った争奪戦のようだ。ダンジョンを使用するためには、敵対勢力との争いに勝利しなければならない。そして、見事勝利した軍はダンジョンに進入可能になり、内部でドロップするレアなアイテムを獲得できる――という仕組み。このダンジョンはレベル別に9段階用意されており、ゲームを始めたばかりの人から熟練者まで楽しめるとのこと。その他に、対人戦で勝利すると名声値を獲得できる。名声値を溜めると特別な装備品を着用可能になる。この特別なアイテムを使いたいために対人戦を行なうプレイヤーも多いようだ。

 MMORPGの重要な要素である武器とスキルについても話を伺った。本作には3種類の種族が登場し、それぞれの勢力は武器やスキルに特徴があると言う。武器は各勢力に3タイプずつ用意されている。内訳は近接攻撃用が2種類と、遠距離攻撃用が1種類。そしてスキルは、使用している武器の種類によって決まっている。他のMMORPGでよく見かける一撃必殺スキルや連続攻撃スキル、範囲攻撃スキルの他に、敵の動きを止めるスキルや飛翔スキルといったものまで実装されている。また、本作ならではのスキルとして、“陣法”と名付けられたスキルがある。これは5人のプレイヤーが集まって初めて使用可能になる強力なスキル。プレイヤー間の連携が必要になる変わったシステムである。

 このように、本国では人気の「十二之天」だが、日本国内でのスケジュールはまだ未定。「3月26日からクローズドベータテストを行なっているのだが、まだ試みたい要素がいくつもある。しかし、それほど時間をかけずに発表できると思う」と、ロックワークス プロデューサーの加藤氏は語る。現在の予定では、韓国のビジネスモデルを踏襲してアイテム課金制にするとのことだ。

 最後に、「十二之天」を開発するHong Chang-woo氏に、同じ武侠タイトルである「九龍争覇」について聞いてみた。

 Hong Chang-woo氏は「ロックワークスが武侠タイトルを2本発表したが、これはそれほど大きな問題とは思わない。その理由は、どちらも優れたゲームで、プレイ感覚がまったく異なるからだ。それよりむしろ、ふたつの武侠タイトルが発表されたことで注目度が上がり、いろいろな相乗効果が生まれるのではないか? 我々の作品は武侠の物語がベースになっているが、実は“東洋ファンタジー”と呼んだほうがいいのかもしれない。日本では珍しいジャンルだと思うので、ゲームに興味あるユーザーに楽しんでもらいたい」、と語った。