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実は国際派でIT通だった?

実は国際派でIT通だった?

 ここにきて、北朝鮮の後継者問題に注目が集まっている。2月25日、韓国の聯合ニュースは「金正日が一族による世襲から、軍部中心の集団指導体制へ転換」と報じた。一方日本のメディアは、この1カ月ほど前、正男がマカオの高級マンションに滞在しているとしたほか、2月2日には、TBSが同地で本人を撮影。その後の韓国での「集団体制へ転換」報道が出るや、後継者の道を捨てマカオで放蕩生活を続けているとの見方が強まった。
 周知の通り、金正男といえば01年5月、成田空港で拘束、当時は「(来日の目的は)ディズニーランドで遊びたかったため」などと遊興ぶりが強調されていた。だが、ある国際ジャーナリストは「金正男はIT、外国語に精通し、この時は秋葉原でIT情報の収集に当たっていた」という。
 実態の掴めない金正男は、一体どういう人物なのか? 北朝鮮事情に精通する山梨学院大学の宮塚利雄教授は、彼の実務能力をこう評価する。
「北のIT政策の最高責任者であり、外国語も堪能。英・中国語に加え、日本に潜入した際は、赤坂のクラブでホステスと日本語で盛り上がったほど」
 また、先に触れたマカオ滞在について宮塚教授は「北朝鮮政府の銀行口座もある上、各国の情報が入手しやすく、ギャンブル都市で外国からの観光客が多いためか、自由に行動できる絶好の拠点」と解説。では、なぜ正男が北の重要な位置にあるにもかかわらず、北朝鮮の世襲制終焉の報道がなされたのだろうか? 北朝鮮事情に詳しい拓殖大学の荒木和博教授はこう分析する。
「体制上は独裁政権でも、軍部の影響や発言権は強く、金正日の一存では動かなくなっています。この北の背景や雰囲気を汲み『集団指導体制』と先走って報じたものと見てよいでしょう」
 また前出の宮塚教授も「独裁体制からの転換など、考えられない話。正男が後継者の第一候補であることは確か」という。今後の北朝鮮外交は、金正男がカギを握るようだ。 (三品 純)

(写真提供/共同通信)

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