【独女通信】独女の借金事情
2007年04月07日21時00分 / 提供:独女通信
IT系企業に勤めるYさん(33歳)がエステにハマったのは約7年前。当時、好きになった男性が、若い女性が好きだと言ったのがきっかけだった。「内面に自信がなかったので、言葉の表面的な部分に踊らされてしまったんです」と当時を振り返るYさんは、その頃は店員に薦められるがままに施術を受けたり高価な化粧品を買ったりして、月4〜5万円の出費があったと語る。「1年ぐらい続けていたらあっという間に300万円ぐらいまで膨れ上がってしまって、これはもう無理だなと思って止めました。金額を見て怖くなりましたね。それから細々と返し始めましたが、支払いがキツかったので、途中で金利のいい銀行系のローンに借り換えました。今は毎月3万円、ボーナスのときにはプラス15万円払っています」。途中でやむを得ない事情で引っ越さなければいけなかったりし、額が増したりしたものの、コツコツと返し続けて現在残っている負債額はあと60万円ほど。「昔と比べて高い服を買ったりしなくなりました。今はその分を返済に充てています」
出版社に勤めるKさん(35歳)は6年前から借金を返し続けている。友達に紹介されて付き合い始めたという元ホストの元彼の金遣いが荒く、彼が払えなくなったローンやクレジットなどを代わりに払い続けていたら、1年もせずに持っていたカードすべての限度額ぎりぎりまで使い込んでしまう結果となった。結局その彼とは別れ、同棲解消の引っ越しのためにまた借金。その心労によって、1年弱働くことができなかったときの生活費もプラスされ、最終的にKさんの借金は400万強まで膨れ上がった。現在は本職の他、夜に水商売のバイトをしたり、土日に単発の仕事をしたりすることで、月に15万円返済中。何とか100万円ぐらいまで減ってきた。
プログラマーのRさん(29歳)は、大学を卒業した頃からひどい摂食障害に悩まされていた。過食嘔吐を繰り返す毎日に、いくつかの精神科を転々としたが、これぞというような成果は出ず、毎月、吐くための食費代として約2万円ずつほど借金をしていたという。「もともと大学時代に付き合っていた彼氏が学生ローンでお金を借りているのを見て、『なんだ、借金って意外と敷居が低いんだ』って思ったのが、借り始めたきっかけだったと思います。人のせいにする気はありませんが、あのときその姿を見ていなかったら、借金には手を出していなかったと思います」また、3年前に大きな失恋の痛手から立ち直るために決行した引っ越し代もそれに加わり、現在は2社から合計で約80万円借り入れがある。収入の少なかった月や引っ越し直後には、他のところで借りたものを他のところの返済に充てるという自転車操業をしたことも。現在の返済額は毎月約5万円。「今は摂食障害も落ち着いて借金も少なくなりました。借金のことがどうしても気にかかってしまうので、遊びに出かけたりすることもすっかり少なくなりましたね」
借金を抱える独女は意外と多い。
「きっかけは様々ですが、最初はほんの少しだけ、すぐに返す……と思って借りたお金の利息で支払いに苦労するようになり、多重債務となってさらに利息に苦しむというのが、よくあるパターンですね」と語るのは、女性のための無料法律相談所を運営する司法書士事務所の根本めぐみさん。根本さんの元には、借金で「首が回らなくなった」女性たちが、救いを求めてひっきりなしに訪れる。
「大部分の方が自己破産覚悟でいらっしゃるんですが、いきなりそうなるケースは稀です。総額が100万円前後でしたら任意整理という、利息を法定金利まで引き下げたうえで司法書士と債権者たちが直接話し合って、毎月の返済額を決めていく場合が多いですし、それ以上の額でも民事再生法などといった手続で、債務を圧縮して支払っていくこともできます。(原則として、最低額100万円〜最高額300万円)また、よく勘違いされているのが、これらの手続きをしたことが戸籍に載ったり、会社や自宅に債権者が押しかけたりするのではないか、と思われている方が多いのですが、そんなことはありません。日本は恥の文化だから、高い利息で借金が膨れ上がっても誰にも相談できず、問題を直視せずに逃げているうちに、だんだん首を絞めることになっていく。でも、その怖い、イヤだ、という気持ちを飛び越えて、勇気を出して何とかしないと、何も解決しないんです。自分の問題なんだから」
根本さんは今回の独女たちの借金経験談を聞いて、ため息をつく。
「みんな、生活を切り詰めているのはいいけれど、そのお金が利息にいくら充てられているのかを考え直したほうがいいかもしれません。利息を甘く見ないで。本当に怖いんです」
根本さんはさらに語る。
「できてしまった借金は仕方ありません。過去の事を悔やむより、これからどのようにして生活の立て直しをするかの方が大切です。自分の問題は自分で解決する。この努力は当然、正しいと思います。しかし、多くの方の場合、努力する方向が間違っているのです。だから、一生懸命返済しても終わらないし、辛い思いや苦しい思いを更に背負ってしまいます。そのぶれた軸を修正し正しい方向に導くために法律は用意されています。人は習慣の産物ですから何年間かカードやローンを使えないという状況の中で本来のあるべき自分を取戻してほしいと強く願っています。そのために私たちがいるのですから。」
今回話を伺った独女たちの中で、実際に債務整理の経験があるというMさん(32歳)は、かつてネットワークビジネスにハマって最高で80万円の借金があった。借金をリボで増やしているうちにクレジットカードの金利の高さに驚き、弁護士に依頼して債務整理の手続きをした。「債務整理をしてからは、気が楽になりましたね」と言うが、買い物依存症が抜けず、今でもボーナス払いで買い物をしてしまうこともあるという。
「これから借りようと思っている人も、今の額を増やそうとしている人も、まずは現金の検討をしてみて下さい。あとはやっぱりもっと勉強することです。金利に関して、自分がそこにいくら払っているのかぐらいはしっかり知っておかなければ。人間は借りるときには借りるときのことしか考えない。返すときのことまで考えて借りられる人はほとんどいません。いくら借りたらいくら返さないといけないのか、しっかり把握して下さい。今は金利が20数パーセントというところが多いですが、本当に厳しいです。まずは家計簿をつけるなどして、自分の生活の中に無駄がないかなどを根本的に見直すことから始めるべきだと思いますね」と根元さん。(早川 舞)
■関連リンク
・吉岡司法書士事務所(根本めぐみさんの所属する司法書士事務所)
出版社に勤めるKさん(35歳)は6年前から借金を返し続けている。友達に紹介されて付き合い始めたという元ホストの元彼の金遣いが荒く、彼が払えなくなったローンやクレジットなどを代わりに払い続けていたら、1年もせずに持っていたカードすべての限度額ぎりぎりまで使い込んでしまう結果となった。結局その彼とは別れ、同棲解消の引っ越しのためにまた借金。その心労によって、1年弱働くことができなかったときの生活費もプラスされ、最終的にKさんの借金は400万強まで膨れ上がった。現在は本職の他、夜に水商売のバイトをしたり、土日に単発の仕事をしたりすることで、月に15万円返済中。何とか100万円ぐらいまで減ってきた。
プログラマーのRさん(29歳)は、大学を卒業した頃からひどい摂食障害に悩まされていた。過食嘔吐を繰り返す毎日に、いくつかの精神科を転々としたが、これぞというような成果は出ず、毎月、吐くための食費代として約2万円ずつほど借金をしていたという。「もともと大学時代に付き合っていた彼氏が学生ローンでお金を借りているのを見て、『なんだ、借金って意外と敷居が低いんだ』って思ったのが、借り始めたきっかけだったと思います。人のせいにする気はありませんが、あのときその姿を見ていなかったら、借金には手を出していなかったと思います」また、3年前に大きな失恋の痛手から立ち直るために決行した引っ越し代もそれに加わり、現在は2社から合計で約80万円借り入れがある。収入の少なかった月や引っ越し直後には、他のところで借りたものを他のところの返済に充てるという自転車操業をしたことも。現在の返済額は毎月約5万円。「今は摂食障害も落ち着いて借金も少なくなりました。借金のことがどうしても気にかかってしまうので、遊びに出かけたりすることもすっかり少なくなりましたね」
借金を抱える独女は意外と多い。
「きっかけは様々ですが、最初はほんの少しだけ、すぐに返す……と思って借りたお金の利息で支払いに苦労するようになり、多重債務となってさらに利息に苦しむというのが、よくあるパターンですね」と語るのは、女性のための無料法律相談所を運営する司法書士事務所の根本めぐみさん。根本さんの元には、借金で「首が回らなくなった」女性たちが、救いを求めてひっきりなしに訪れる。
「大部分の方が自己破産覚悟でいらっしゃるんですが、いきなりそうなるケースは稀です。総額が100万円前後でしたら任意整理という、利息を法定金利まで引き下げたうえで司法書士と債権者たちが直接話し合って、毎月の返済額を決めていく場合が多いですし、それ以上の額でも民事再生法などといった手続で、債務を圧縮して支払っていくこともできます。(原則として、最低額100万円〜最高額300万円)また、よく勘違いされているのが、これらの手続きをしたことが戸籍に載ったり、会社や自宅に債権者が押しかけたりするのではないか、と思われている方が多いのですが、そんなことはありません。日本は恥の文化だから、高い利息で借金が膨れ上がっても誰にも相談できず、問題を直視せずに逃げているうちに、だんだん首を絞めることになっていく。でも、その怖い、イヤだ、という気持ちを飛び越えて、勇気を出して何とかしないと、何も解決しないんです。自分の問題なんだから」
根本さんは今回の独女たちの借金経験談を聞いて、ため息をつく。
「みんな、生活を切り詰めているのはいいけれど、そのお金が利息にいくら充てられているのかを考え直したほうがいいかもしれません。利息を甘く見ないで。本当に怖いんです」
根本さんはさらに語る。
「できてしまった借金は仕方ありません。過去の事を悔やむより、これからどのようにして生活の立て直しをするかの方が大切です。自分の問題は自分で解決する。この努力は当然、正しいと思います。しかし、多くの方の場合、努力する方向が間違っているのです。だから、一生懸命返済しても終わらないし、辛い思いや苦しい思いを更に背負ってしまいます。そのぶれた軸を修正し正しい方向に導くために法律は用意されています。人は習慣の産物ですから何年間かカードやローンを使えないという状況の中で本来のあるべき自分を取戻してほしいと強く願っています。そのために私たちがいるのですから。」
今回話を伺った独女たちの中で、実際に債務整理の経験があるというMさん(32歳)は、かつてネットワークビジネスにハマって最高で80万円の借金があった。借金をリボで増やしているうちにクレジットカードの金利の高さに驚き、弁護士に依頼して債務整理の手続きをした。「債務整理をしてからは、気が楽になりましたね」と言うが、買い物依存症が抜けず、今でもボーナス払いで買い物をしてしまうこともあるという。
「これから借りようと思っている人も、今の額を増やそうとしている人も、まずは現金の検討をしてみて下さい。あとはやっぱりもっと勉強することです。金利に関して、自分がそこにいくら払っているのかぐらいはしっかり知っておかなければ。人間は借りるときには借りるときのことしか考えない。返すときのことまで考えて借りられる人はほとんどいません。いくら借りたらいくら返さないといけないのか、しっかり把握して下さい。今は金利が20数パーセントというところが多いですが、本当に厳しいです。まずは家計簿をつけるなどして、自分の生活の中に無駄がないかなどを根本的に見直すことから始めるべきだと思いますね」と根元さん。(早川 舞)
■関連リンク
・吉岡司法書士事務所(根本めぐみさんの所属する司法書士事務所)
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