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【よこ顔】『地球丸ごと高齢者社会』を語る=樋口恵子さん(中)

2007年04月04日15時41分 / 提供:PJ

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【よこ顔】『地球丸ごと高齢者社会』を語る=樋口恵子さん(中)
高齢者社会を語る、樋口恵子さん。(写真提供:NPO法人『高齢社会をよくする女性の会』)
(上)からのつづき。団塊の世代の大量退職が4月からいよいよはじまる。2007年問題の到来だといわれている。「まだ序幕です。再雇用制度で、多くのひとは65歳まで働くことが保障されています。実際に、働いている。本格的な高齢化社会は、団塊の世代が65歳になり、心身が衰え、要介護になってくるころからです。2015年〜2025年が第一幕。安定した高齢者社会を作るためにも、いまはしっかり準備する必要があります」と樋口恵子さんは強調するのだ。

 「団塊の世代は、親を介護する最初の世代です」と話す。兄弟の数が減ってきており、男性といえども、介護問題からは逃げられない現実がある。樋口さんが他から聞いた話だと前置きし、「サラリーマン課長たちが集まる新橋の飲み屋では、話題が過去と違ってきたらしい。かつては給料のこと、人事のこと、上役の悪口、部下の不甲斐なさを嘆いていた。最近は、『田舎の親父が倒れた。お袋はボケてきた。女房は学校勤務で担当を持っているから、簡単には辞められない。老いた親をどうするか?』という切実な話題が多くなってきたそうです」と話す。

 75歳、80歳の年寄りを都会に呼ぶ『呼び寄せ老人』にも問題がある。よけいにボケが進む。年寄りには住み慣れたところが良い。となると、だれが面倒を看るのか。だれが介護するのか、という問題に直面する。田舎住まいの親にとっては、介護保険が不可欠なものなのだ。

 長寿世界一の日本では、老いの川が長くなった。93歳の親の面倒を看ている、70歳代の息子が認知症になった。こうした現実があちらこちらで見受けられる。家族だけでは、老人家族を支えきれない状態にある。

 介護保険制度が日本で受け入れられた背景の一つ。それゆえに国民は介護保険料の負担に応じた。国や自治体が半分、個人が保険で半分出す内容だ。ドイツはすべて個人保険。北欧では全部が税制で補う。日本はちょうどミックス型なのだ。

 「日本人らしい知恵で作り上げた、折半型のうまいシステムです。日本人は医療保険にしてもそうです。折半が好きな民族です」と樋口さんは話す。「米国となると、約4500万人が医療保険を受けられない。老後の介護保障もほとんどない。米国の自己破産の大半が医療費によるものです」と教えてくれた。

 わが国は世界に先駆けて医療保険制度、年金制度、介護保険制度という社会保障制度の基礎を作った。「日本人がみんなで作り上げてきた社会保障制度です。これを持続させていくためにも、誇りを持って取り組んでいくことが大切です」と樋口さんは強調した。【つづく】

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記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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