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マイクロソフト、Windows Live ガジェットで開発者に広告収入も

2007年04月04日12時35分 / 提供:CNET Japan

CNET Japan

 マイクロソフトは4月3日、「Windows Live」に関するプレスセミナーを開催し、Windows Live ガジェットとVirtual Earthの概要および今後の展開について説明した。

 まずオンラインサービス事業部 プロダクトマネージメントグループ Windows Liveチーム シニアマネージャの安藤浩ニ氏が、ガジェット開発者が参加できる広告プラットフォームやコミュニティの構想を明かした。

 ガジェットとは、デスクトップやウェブ上のパーソナライズページで使えるミニアプリケーションの総称で、カレンダーや時計、地図、メールなどが一般的だ。

 マイクロソフトは現在、2種類のガジェットを提供している。Vistaのサイドバーに表示する「Windows Vista ガジェット」と、Windows Live.com をパーソナライズするための「Windows Live ガジェット」だ。これらのガジェットは開発者やユーザーが自ら作成して公開することができる。現在寄せられている日本版のガジェットは45個だが、マイクロソフトは最低でもあと一桁増やしたいとしている。

 「期待するのは数。時計1つとっても、時間を知るためだけの用途にいろいろなブランドがあって、いろいろな種類がある。ガジェットの方向性もそうであってほしい。簡単に作れるようにウィザードのような仕組みを用意し、世の中の人が自分で絵を描いてそれをガジェットにできるようにしたい」(安藤氏)

 Windows Live ガジェットは、広告ビジネスモデルを意識したアーキテクチャとなっているという。今後はWindows Live IDによる認証によって、利用したガジェットや行動パターンを蓄積し、ガジェットの利用履歴を応用したターゲティング広告の配信も可能になるとしている。

 安藤氏が例に挙げるのは、ガジェットギャラリーに表示された広告や、ガジェットそのものに表示された広告に対する収益をガジェット開発者とシェアする仕組みだ。「ガジェットからAjaxで広告をポップアップするAPIをマイクソフトが提供し、広告の中身もマイクロソフトが選んで配信する可能性もある。開発者向けアフィリエイトのような感覚に近い。今のところ、開発者がちょっとしたプログラムで収益を得るモデルはない。この部分はadCenterの肝でもあるので、なるべく早く出していきたい」と安藤氏。今後はガジェットから収益を上げられるようなプラットフォームとコミュニティを開発者向けに構築していく方針だ。

 地図情報のプラットフォーム「Virtual Earth」は、建物などの3D表示、斜め45度から見れる「Bird's eye view」、自動車ルーティング機能、そして手軽なマッシュアップが売りだ。マイクロソフトが日本で提供する「Live Search 地図検索」にも利用されているが、同じように誰でもこれを活用して独自サービスを公開することができる。

 マイクロソフトの強みは「サービスだけでなく、プラットフォームを持っていること」であるとオンラインサービス事業部 サーチチームプロダクトマネージャーの川岸達之氏は語る。このため容易なマッシュアップが可能となる。Live Search 地図検索では、スポットにプッシュピンを表示させる機能やプッシュピンの保存・共有機能が利用できるが、これらはすべて検索サイトではなく、Virtual Earthに実装されている。

 開発者向けサイト「Virtual Earth Interactive SDK」は英語版ページのみだが、実際に動くサンプルコードや関数リファレンスが置いてあり、Virtual Earthの機能を簡単に自サイトに導入できるようになっている。単にVirtual Earthの地図を表示するだけでなく、プッシュピンをつけたり、お気に入りスポットを公開したり、自動車ルートを表示するといった機能が利用可能だ。

 川岸氏は他社の地図サービスに対する差別化のポイントとして、プラットフォームであるため誰でも利用できる点を強調した。外部ユーザーに提供するサービスのほか、社内で利用する営業用ツールなどにも応用できるという。

 海外ではすでに多くの企業がこのプラットフォームを利用してサービスを提供している。不動産業会社のJohn L. Scott Real Estateはサイト内の物件情報を、WESTIN Hotelはホテルの周辺情報をVirtual Earth上に配置。FordやHarley Davidsonはお薦めのドライブポイントをユーザー同士で共有できるようにしている。これらのサイトを閲覧する際には、IEの言語を[en-us]に設定する必要がある。

 3Dデータが提供されている地域は現在、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア、メキシコ、カナダの1部のみ。日本も3D表示に対応予定だが、地図の画像は飛行機から撮影していることから天候の問題もあり、具体的な日程は未定とのこと。今後はSDKも日本語化する予定だという。

 Windows LiveとVirtual Earth。どちらもソフトウェア開発者を強く意識したプラットフォームとなっている。マイクロソフトは開発者を積極的に巻き込むことで、WindowsというOSの上で培ってきたエコシステムをウェブ上でも実現させたい考えだ。

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