今週のお役立ち情報
横浜の地域SNS『ハマっち!』がテスト運用を開始
【PJ 2007年04月01日】−
mixiなどの総花的なSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が、多くの問題を抱えつつある中、「地域SNS」が各地で活況を呈している。「地域SNS」の目的は、ある共通の活動エリアを持つ、住民や勤労者同士を結びつけることにある。熊本県八代市の「ごろっとやっちろ」(2004年12月開始)がその先駆けといわれている。2006年ごろから、各地で増えはじめ、2007年1月末現在で200か所以上の「地域SNS」が確認されている(*1)。
地域SNSでは、ネット上の交流のみならず、お互いに実際に会って活動したり、イベントに参加したりする、「リアル」の世界の交流が重視される。このため、既存のSNSの設計思想や運用方法では、うまく機能しない事態がみられるようになってきた。このような課題を解決するために、各地で実証実験や研究活動がおこなわれている。
3月29日、横浜市中区の「ZAIM」で開催された、公開トークセッション『横浜のコミュニティデザインとSNSの活用』も、そのひとつだ。同セッションは、横浜の地域SNS『ハマっち!』の今後の展開について、意見交換を行うもの。『ハマっち!』は、全国最大の人口を抱える政令市、横浜市全域を対象に、4月より3カ月間のテスト運用を開始する。
パネリストは、国際大学グローバルコミュニケーションセンターで「地域SNS研究会」事務局を勤める庄司昌彦さん、独自のSNSエンジンで兵庫県の地域SNS『ひょこむ』の運営にたずさわるインフォミーム株式会社代表取締役の和崎宏さん、NPO法人横浜コミュニティ・ラボ常務理事で『ハマっち!』の運営にたずさわる杉浦裕樹さんら7名。
「街づくりとSNSをどう関連づけたらよいのか?」「SNSや地域活動を盛り上げる、コーディネータをいかに育てていけばよいのか?」「運営者は何を考え、参加者は何を楽しめば良いのか?」などの課題について、予定した時間をオーバーするほどの活発な議論が、かわされた。また、地域通貨をネット上のポイントと連動させるアイデアについても、紹介された。
最近市内に引っ越してきたという69才の男性からは、「新しく建設されたマンションには、自治会もなく、地元住民との接触の機会も少ない。地域SNSを活用して地域に溶け込む方法はないものか?」とSNSの活用に肯定的な質問があった。同時に、「リアルの世界の地域活動を支えているボランティアと、ネット上の活動に積極的な人びとは、根本的に層が違うのではないか?」などという厳しい意見も寄せられた。
『ハマっち!』の運営にあたる杉浦さんは、「自ら積極的に地域活動やイベントにたずさわる人びとは、クリエイティブな人種であるという仮定を持っている。そのような『クリエイティブ・クラス』の人たちを積極的に応援するツールを提供したい。SNSを活用した地域活性化をなんとしても成功させ、それを『横浜モデル』として、全国や海外にも伝えていきたい」と意欲を語る。
SNSエンジンは兵庫県の地域SNS『ひょこむ』で実績のあるOpenSNPを利用する。複数のSNS間を連携する機能、登録者が増えすぎた場合に、緩やかな連携を保ちつつも、さらに小さな地域ごとに分割する「のれん分け」機能。これらが、設計思想に盛り込まれているのが採用の決め手になったという。
今後の方針は未定ではあるが、現段階で『ハマっち!』は完全招待制である。いち早く参加したい読者は、日頃から周囲に「『ハマっち!』に入りたい!」と吹聴してまわるしかなさそうだ。「どうしても!」というアクティブな市民は、イベント創造プラットホーム運営委員会に連絡をとってみてはいかがか。【了】
■関連情報
【参考URL】
▽公開トークセッション『横浜のコミュニティデザインと地域SNSの活用』開催!
▽ペリーの鼻
▽NPO法人 横浜コミュニティデザイン・ラボ
【パネリスト一覧】
▽和崎 宏 (わさき ひろし)
SNS「ひょこむ」主宰者
インフォミーム株式会社代表取締役
▽庄司 昌彦 (しょうじ まさひこ)
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)研究員
地域SNS研究会
▽河井 孝仁 (かわい たかよし)
東海大学文学部広報メディア学科助教授
▽関 大介 (せき だいすけ)
横浜青年会議所 開港150周年推進委員会 委員長
▽原 聡一郎 (はら そういちろう)
横浜市民メディア連絡会 事務局長
NPO法人 横浜シティアートプロモーション 代表理事
▽杉浦 裕樹 (すぎうら ひろき)
NPO法人 横浜コミュニティデザイン・ラボ 常務理事
ヨコハマ経済新聞 編集長
イベント創造プラットホーム運営委員会 委員
▽(座長)鈴木 伸治 (すずき のぶはる)
横浜市立大学国際総合科学研究院 準教授
横濱まちづくり倶楽部
横濱ジェントルタウン倶楽部
(*1)「地域SNS研究会」庄司昌彦さんの調査による。出典「地域SNS最前線 ソーシャル・ネットワーキング・サービス〜Web2.0時代のまちおこし実践ガイド」、庄司昌彦、三浦伸也、須子善彦、和崎宏、共著、株式会社アスキー刊
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 肥田野 正輝【 神奈川県 】
この記事に関するお問い合わせ / PJ募集
地域SNSでは、ネット上の交流のみならず、お互いに実際に会って活動したり、イベントに参加したりする、「リアル」の世界の交流が重視される。このため、既存のSNSの設計思想や運用方法では、うまく機能しない事態がみられるようになってきた。このような課題を解決するために、各地で実証実験や研究活動がおこなわれている。
3月29日、横浜市中区の「ZAIM」で開催された、公開トークセッション『横浜のコミュニティデザインとSNSの活用』も、そのひとつだ。同セッションは、横浜の地域SNS『ハマっち!』の今後の展開について、意見交換を行うもの。『ハマっち!』は、全国最大の人口を抱える政令市、横浜市全域を対象に、4月より3カ月間のテスト運用を開始する。
パネリストは、国際大学グローバルコミュニケーションセンターで「地域SNS研究会」事務局を勤める庄司昌彦さん、独自のSNSエンジンで兵庫県の地域SNS『ひょこむ』の運営にたずさわるインフォミーム株式会社代表取締役の和崎宏さん、NPO法人横浜コミュニティ・ラボ常務理事で『ハマっち!』の運営にたずさわる杉浦裕樹さんら7名。
「街づくりとSNSをどう関連づけたらよいのか?」「SNSや地域活動を盛り上げる、コーディネータをいかに育てていけばよいのか?」「運営者は何を考え、参加者は何を楽しめば良いのか?」などの課題について、予定した時間をオーバーするほどの活発な議論が、かわされた。また、地域通貨をネット上のポイントと連動させるアイデアについても、紹介された。
最近市内に引っ越してきたという69才の男性からは、「新しく建設されたマンションには、自治会もなく、地元住民との接触の機会も少ない。地域SNSを活用して地域に溶け込む方法はないものか?」とSNSの活用に肯定的な質問があった。同時に、「リアルの世界の地域活動を支えているボランティアと、ネット上の活動に積極的な人びとは、根本的に層が違うのではないか?」などという厳しい意見も寄せられた。
『ハマっち!』の運営にあたる杉浦さんは、「自ら積極的に地域活動やイベントにたずさわる人びとは、クリエイティブな人種であるという仮定を持っている。そのような『クリエイティブ・クラス』の人たちを積極的に応援するツールを提供したい。SNSを活用した地域活性化をなんとしても成功させ、それを『横浜モデル』として、全国や海外にも伝えていきたい」と意欲を語る。
SNSエンジンは兵庫県の地域SNS『ひょこむ』で実績のあるOpenSNPを利用する。複数のSNS間を連携する機能、登録者が増えすぎた場合に、緩やかな連携を保ちつつも、さらに小さな地域ごとに分割する「のれん分け」機能。これらが、設計思想に盛り込まれているのが採用の決め手になったという。
今後の方針は未定ではあるが、現段階で『ハマっち!』は完全招待制である。いち早く参加したい読者は、日頃から周囲に「『ハマっち!』に入りたい!」と吹聴してまわるしかなさそうだ。「どうしても!」というアクティブな市民は、イベント創造プラットホーム運営委員会に連絡をとってみてはいかがか。【了】
■関連情報
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▽公開トークセッション『横浜のコミュニティデザインと地域SNSの活用』開催!
▽ペリーの鼻
▽NPO法人 横浜コミュニティデザイン・ラボ
【パネリスト一覧】
▽和崎 宏 (わさき ひろし)
SNS「ひょこむ」主宰者
インフォミーム株式会社代表取締役
▽庄司 昌彦 (しょうじ まさひこ)
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)研究員
地域SNS研究会
▽河井 孝仁 (かわい たかよし)
東海大学文学部広報メディア学科助教授
▽関 大介 (せき だいすけ)
横浜青年会議所 開港150周年推進委員会 委員長
▽原 聡一郎 (はら そういちろう)
横浜市民メディア連絡会 事務局長
NPO法人 横浜シティアートプロモーション 代表理事
▽杉浦 裕樹 (すぎうら ひろき)
NPO法人 横浜コミュニティデザイン・ラボ 常務理事
ヨコハマ経済新聞 編集長
イベント創造プラットホーム運営委員会 委員
▽(座長)鈴木 伸治 (すずき のぶはる)
横浜市立大学国際総合科学研究院 準教授
横濱まちづくり倶楽部
横濱ジェントルタウン倶楽部
(*1)「地域SNS研究会」庄司昌彦さんの調査による。出典「地域SNS最前線 ソーシャル・ネットワーキング・サービス〜Web2.0時代のまちおこし実践ガイド」、庄司昌彦、三浦伸也、須子善彦、和崎宏、共著、株式会社アスキー刊
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 肥田野 正輝【 神奈川県 】
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