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総理!「道徳」って何なのですか?

【PJ 2007年03月30日】− 明治の辞書「言海」には、「人倫五常の道を修め行う事」とある。平成の辞書「明鏡」は、「社会生活の秩序を成り立たせるために、個人が守るべき規範」だ。安倍総理直属の教育再生会議の分科会で道徳の教科化が打ち出された。

 安倍総理は、その著書で、「教育の目的は、志ある国民を育て、品格ある国家をつくることだ。そして、教育の再興は国家の任である。」(美しい国へ207ページ)と国に誇りを持たない日本の高校生の回答に、「とりわけ義務教育に、大胆な構造改革が必要であることを示している」と述べている。道徳の教科化もその一環なのだ。

 安倍総理の考えは、昨今の松岡問題でもわかるように、守るべき規範は、法律のみのようにとれる。再生会議は第一次報告で「我が国が培ってきた倫理観や規範意識を確実に身につける」ことを提言したのであるが、この倫理観や規範意識とは、戦後62年で培われたものを是とするのであろう。松岡大臣は、法律を守って報告しているから問題ないのであって、それは規範的態度であるとするのだ。ではそれで、社会生活の秩序は成り立つのだろうか。いささか、品格と言う面で、言行一致を、安倍総理はされていないように思える。

 明治の人倫五常とは、「人の最も相親しむ五つの倫(ともがら)、即ち、父子、君臣、夫婦、長幼、朋友、これなり、これを合わせて人倫ともいう。人の常に守るべき五つの道の称、五倫に配して、父子に親あり、君子に義あり、夫婦に別あり、長幼に序あり、朋友に信あるべきをいう」(言海)教育勅語の忠孝の大義なのである。

 「戦前の修身のように先祖返りをするのではなく、人としてどのように生きるか、他人をどう思いやるか。命あるものを尊重することで環境教育にもつながる。全体主義になったり、右になったりするわけではない」と主査の白石真澄氏は、強調したというが、このことは、子どもへの教育以前に、大人がきちんとした手本を示さなければ本当の教育とはいえないのである。

 戦前の道徳を、「国体の本義」から引用しておこう。このようなことが述べられるようならば、先祖返りである。『我が国民道徳は、敬神崇祖を基として、忠孝の大義を展開している。国を家として忠は孝となり、家を国として孝は忠となる。ここに忠孝は一本となって万善の本となる。忠は、明浄正直の誠を本として勤務をはげみ、分を竭くし、以て天皇に奉仕することであり、この忠を本として親に対する孝が成り立つ。それは我が国民が、祖先以来行って来た古今に通じて謬らざる惟神の大道である。(中略)国民道徳として特に心すべきことは、この左を左とし右を右とし、夫々のものをあるべき情態、正しき姿にあらしめ、以て元を元とし、本を本とすることである。』(祭祀と道徳 107ページ)国体の本義の本文は、このあと武士道を述べていく。その武士の心掛けの部分を引用しておこう。『武士の心掛けは、平時にあっては、家の伝統により敬神崇祖の心を養い、常に緩急に処する覚悟を練り、智仁勇を兼ね備え、なさけを解し、物のあわれを知るものたらんと努めるにある。』

 安倍総理、「道徳」を語るならば、自らの周囲周辺も、きちんとされ、国民の規範となる姿をみせて頂く必要があるのではないでしょうか?今の状況の総理の姿は、全く道徳的でないと私は思うのです。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 鈴木 修司【 愛知県 】
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