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「PJニュースはちゃんと取材してるんですか?」と放送記者会幹事

【PJ 2007年03月23日】− 先日、放送業界を取材しているとされる「ラジオ・テレビ記者会、通称放送記者会」から丁寧な記者会見出席お断りの文書を戴いた。その中で「会見を開放すべき対象について、『報道活動に長く携わり一定の実績を有するジャーナリスト』と指定しています。このため、現時点では市民記者やインターネットニュースの記者、ブログ記者らは、当会主催の記者会見への参加はご遠慮いただかざるを得ないとの結論に達しました」と書かれていた。すべての市民記者やネットニュースの記者、ブロガーは経験不足ということなのだろうか。そこで22日、この内容について放送記者会の幹事であるスポニチ女性記者に問い合わせた。そのやりとりを紹介しよう。

 わたしが「報道活動に長く携わり一定の実績を有するジャーナリストとはどういう意味ですか。具体的に教えてください」と問うと、「日本新聞協会の見解をそのまま書いたものです。あなたはどう考えているのですか」と切り返し、具体的な内容の返答はなかった。「特ダネの本数だとか、受賞歴だとか、他人が認める記事をどれだけ書いてきたかと言うことでしょう」と答えると、「あなたにそれがあると思っているんですか」と言われてしまった。わたしの取材歴については前回の記事に記した通りだ。「たいしたことはありませんが、一応はあると思いますよ」と返答した後、「あなたはどうなんですか」と反問した。

 すると、意味の分からぬ答えが返ってきた。「弊社は毎日新聞が前身の・・・。戦前から・・・」。わたしはこのスポニチ記者自身の取材歴を聞いたにもかかわらず、スポニチ自体の取材歴というか社史みたいなことを話し始めたのだ。「そんなことを聞いていませんよ。あなた自身の取材歴についてですよ、教えてください」と問いかけると、その女性記者は逆上して「PJニュースはちゃんと取材しているんですか?」と失礼な返事をしてきた。まあ、これはPJニュースに対しての宣戦布告なのだろう。

 「あるある事件」については、記者クラブ主催の記者会見に出席できないとはいえ、地道に取材先に足を運んで大手マスコミと比肩できるだけの取材をしてきたと思う。少なくともフジテレビの豪華宴会に招かれ懐柔されるようなことはなかった。「はい、そうです」と答え、話を次のように戻した。

 「新聞協会の文書には記者クラブ加盟に組織だけでなく、個人へも門戸を広げているのですよ。あなたがよこした文書もそうなっているでしょ」と問うと、そのスポニチ記者は「あなたは新聞協会の見解について知っているんですか」とわたしに尋ねてきた。どうやらこのスポニチ記者、勉強不足のためか記者クラブ問題の系譜すら知らぬらしい。

 記者クラブは明治期に議会発祥後、自発的に組織化された。当時は権力に対して集を頼んで情報開示を迫る組織だったとされる。この頃の入会資格は個人単位だった。満州事変以降、情報統制が強化される中、政府が記者クラブを組織加盟に改めさせ、情報操作の道具として使った。このことが一因となり国民が戦争に巻き込まれてしまうという悲劇を生み出してしまったのだ。

 新聞協会の見解では記者クラブはもともと、権力に対抗するための組織であることが強調されているが、事実は異なり、むしろ国の言論統制の主体に落ちぶれた感が強い。また、スポニチ記者がいう新聞協会の見解は06年に改正されたものだが、これはネット時代にマッチさせるよう、ネットメディアの記者クラブへの参入も容認していくことをうたっている。

 つまりは放送記者会のネットメディア拒絶の対応は新聞協会の見解に逆らうばかりでなく、時代に逆行することなのだ。放送業界の取材活動に明け暮れ、この見解を理解する時間がこの放送記者会幹事に無かったと推測できるが、社会の木鐸を担うといった国民の負託を受けた記者としてはちょっと心許ない。

 わたしは放送記者会が通常行っているテレビ番組の内容取材やテレビラジオの番組表の取材などしたこともなく、興味もないから多分、得意でないだろう。けれども、NHKや民放各社の経営分析や不祥事、放送制度そのものについては多少なり、取材ができると考えている。

 この幹事記者からファックスで質問事項を送付せよとのお達しがあったので、PJニュースとオーマイニュース有志の意見を集めてそうしようと考えている。その後、「取材がなければ」面談に応じてくれるそうだ。楽しみにしている。【了】

■関連情報
PJニュース.net
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 小田 光康【 東京都 】
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