ライブドア(LD)グループをめぐる証券取引法違反事件で、同法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪に問われた元取締役、宮内亮治被告ら旧経営陣4人に対する判決公判が22日、東京地裁であった。小坂敏幸裁判長は宮内被告に懲役1年8月(求刑・懲役2年6月)の実刑判決を言い渡した。宮内被告側は即日控訴した。

 ライブドアファイナンス元社長、中村長也被告、ライブドアマーケディング(LDM)元社長、岡本文人の2被告には懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)、LD元代表取締役・熊谷史人被告は懲役1年、執行猶予3年(同)とした。

 公判で宮内、岡本、中村の3被告はほぼ起訴事実を認めたが、熊谷被告は自社株売却益の売り上げ計上について「ファンド(投資事業組合)は連結対象外とみなしており、問題があるとの認識はなかった」と検察の主張を否定、一部無罪を主張していた。

 すでに東京地裁はLD元社長、堀江貴文被告に懲役2年6月の実刑判決を言い渡しており、堀江被告も即日控訴している。

 このほかライブドア事件では、検察側は会計士の2被告に1年6月、法人としてのLDには罰金3億円、LDMには同5000万円を求刑している。会計士は23日午前10時から、LDとLDMは同日午後1時15分に判決が言い渡される。【了】

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