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日本人の国民性。その危険度は?

【PJ 2007年03月21日】− 「暴支庸懲」この言葉が、中国大陸での戦争が始まったころのキーワードである。三度の近衛声明そして開戦の詔書もその意味では共通している。蒋介石政権も日本に対して宣戦の布告はしていないが、連合国の一員となったため(1941年12月12日ワシントンでの米英戦争指導会議)、日本の連合国への降伏は、中華民国への降伏となる。

 しかし、中国共産党は、1935年の8月1日宣言で対日宣戦の意図を明確にし、1937年の抗日民族統一戦線もあるためこの部分で中国共産党へは、正式な降伏ともいえる。1949年中国の内戦により中華人民共和国の成立、中華民国は台湾に移り、1952年国民政府と日華平和条約を締結した。1971年国民政府が国連での代表権を失うと、政策を転換、1972年に中華人民共和国と国交を回復させた。時の総理は田中角栄であった。日本人にとっての中国との戦争は、その始まりから終結まで日本人の国民性を強く反映しているようだ。

 『合理性を欠くわが国民性は、やることなすことが行き当りばったりで、相互の間に理屈が合わない。セクショナリズムの国民性は、ものをみる視野が狭く、やることが独善的である。因襲から容易に抜け切れない国民性は、気が付いても、直ちに180度転換の進歩的革新を行うことができない。熱しやすく冷めやすい国民性は、すぐ思い上がって相手を見下げる。かと思うと自主邁進の気迫に乏しい日和見的な国民性は、他力本願になりやすく、卑屈な事大主義ともなる。合理性を欠くために希望と現実を混同して、漫然とことに臨み、敗れて後はじめて名論卓説を述べる』

 これは、淵田美津雄がその著「ミッドウェー」の巻末に述べた言葉だ。日本海軍の惨敗であるミッドウェー海戦に攻撃隊の総指揮官として参加した彼の分析は非常に厳しい。

 2001年4月23日、自由民主党総裁に小泉純一郎氏が選出された。その時を覚えているだろうか? 一政党の総裁選挙というのに、国民が異様な熱狂を以って小泉氏や田中真紀子氏の乗る街宣車の周りを取り囲んだ。そして発足した小泉政権の5年間によって日本人はそれまでの日本人とは、全く異なる考え方を当然のようにするようになってしまった。

 「カネ優先」の利己主義の徹底である。しかし、その根底からの変貌であれば、真の改革にも繋がることなのであるが、その根は、全く変わっていない上での接木であった。国民性が変わっていない上に接木された「成果主義」「利益優先」はこの6年間で異常に繁殖しその生み出した格差社会は、日本の将来を不安すらも予感させるものになりつつある。

 はっきり言ってしまえば、日本人の国民性は「無責任」なのである。この6年間余りで出てきた「ウソ」や「偽り」の事件がどれだけ増えたであろうか?数字だけの辻褄合わせで問題となることがどんなに多いことか。年金問題が解決しないのはなぜか。談合や公務員の問題が解決しないのは。いい加減で、場当たり的、そして喉元過ぎれば熱さを忘れることでしかない。

 ところで、北朝鮮やイランの核問題で、見えてきたことであるが、核爆弾製造に必要なプルトニウムは、原子炉から得られるプルトニウムであることが、北朝鮮・イランの核施設の停止・閉鎖問題で一般的にわかってきた。では、日本のそれはどうなっているのだろう。一時、核武装論議が華やかな時期があったし、原発事故の隠蔽報道や核燃料の最終処理施設の問題も出て来た。日本の原発の原子炉でできるプルトニウムは、絶対に核兵器には転用できないのだろうか?

 どうもそうではないようだ。既にその気になれば日本国内で核兵器の製造は簡単なことなのかもしれない。正確な情報が国民に与えられないのは、その国民性がわかっているからなのであろうか?時代は変わっている。無責任な国民も、核問題や憲法改正のように本当に重要な論議には、決して無責任ではないと私は考える。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 鈴木 修司【 愛知県 】
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