インチキ実験への参加者が衝撃告発!
関西テレビは、2月末、『発掘!あるある大事典II』捏造事件に関する再報告書を総務省に提出し、新たに3件の捏造を認めた。だが、実は捏造はこれだけではなかったのだ。
かねてから捏造疑惑が取りざたされていた「あずき」の回(02年3月放送)に関し、本誌は、実験に参加したというA氏に話を聞くことができた。A氏は、この放送でうたわれたあずきの効果のうち、あずきアンコの「血小板凝集抑制効果」と「疲れ目予防効果」を検証する実験に参加している。
きっかけは、実験前日にエキストラ登録している事務所から来た依頼だったという。その事務所からは、「アンコを食べて簡単な検査を受けるだけで、1万円のギャラ」と言われたそうだ。
翌朝、水道橋駅にA氏を含む6人の被験者が集められ、そこからワゴン車で、実験場所の筑波大学に向かったという。
「出発後しばらくしてから、『今日の検査では採血がある』と聞き、私を含め数名が驚いてました」
不安を覚えるも、すでに車は高速道路。後戻りできないまま、バスは大学に到着、実験室に案内されたという。
「そこで初めて実験の説明を受けました。『まず採血し、アンコを食べた後、
再び採血します。アンコを食べる前の血液と食べた後の血液を比較して、血液サラサラ効果を確認する』ということでした」
予想外の採血だったが、撮影する手前、嫌な顔もできない。表情を押し殺しつつ、Aさんら被験者は最初の採血を済ませた。
「次にアンコを食べましたが、驚いたのはその後です。スタッフから錠剤を渡され、『血液がサラサラになるので飲むように』と言うのです」
さらに「誰にも言わないように」と念押しが入る。そのにらむような顔に誰も拒めず、言われるままに飲んだ。
「1時間後、再び採血したのですが、効果が出ませんでした。スタッフは相当慌てていましたね」
結局、スタッフが期待する結果が出るまで、実験は3度繰り返されたという。だが、放送では1回の実験で効果が得られたように編集されていた。
「その後、都内の眼科に移動して、別の実験が行われました。アンコの疲れ目予防効果の実験ということでした」
まず基礎視力を測定した後、目を疲れさせる作業を行い、再び視力検査を行って視力低下の具合を見る。次にアンコを食べて同様の実験を行い、視力検査を行う。後者のほうが視力低下が抑えられていれば、疲れ目予防効果が証明されるというわけだ。しかし、この実験でも不正が行われたという。
「目を疲れさせる作業時間に差があった。アンコを食べないケースでは1時間、食べたケースでは20分程度でした」
しかし、放送では両実験とも1時間の作業をしたと説明し、「6人中4人の視力低下が抑えられた!」とうたっているのだ。
このほか、不適切な編集も指摘されている。放送では、これらの実験VTRの後に、財団法人十勝圏振興機構の大庭潔氏のコメントが付され、結果にお墨付きを与える形になっている。しかし、同氏は「あずきのもつ、コレステロール値を下げる機能についてのコメントをしたまでで、血液サラサラ効果や疲れ目予防効果は専門外」と語り、誤解を招く編集に不快感をあらわにしている。
これを「捏造番組」と言わず、なんと言おう。だが、関西テレビのサイトで公開されている再報告書の概要によれば、「あずき」の回については「資料不足等のため調査不能」とし「法令又は自社の番組基準などに違反するとまでは認められない」と結んでいる。
資料不足の理由を同社に問うと、「制作した株式会社アジトが、事務所移転の際に処分してしまった」(調査チームメンバー)からとのこと。不正を犯した当事者からの資料提出のみに頼る調査とは、なんなのだろうか?
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