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ウンチの処理に大活躍 中身読まれず犬舎や塗装に一次利用される新聞

ウンチの処理に大活躍 中身読まれず犬舎や塗装に一次利用される新聞
ブリーダーにとっても愛犬家にとっても、新聞紙は必需品。押し紙は重宝される。
 まだ封も解かれない新聞の束が、犬の繁殖業者など意外な業者に無償提供され「一次利用」されている。販売店が1ヶ月あたり1紙2千円弱で仕入れたものを無償で提供するのは、それだけ、新聞社から押し付けられ配達先がない新聞が大量に余っていることを示す。古紙回収業者に売っても二束三文にしかならないから、契約者などにサービスで提供するのだ。これら純粋に紙として利用される新聞の広告効果は、もちろんゼロである。

【Digest】
◇新聞のもうひとつの側面
◇「押し紙」が紙として一次利用される
◇犬舎への新聞普及率は100%か
◇子犬は新聞で育つ
◇塗装業者・魚屋さん・花屋さん
◇かつてはリンゴ農家が…
◇生産、消費、リサイクルのパターンを破壊
◇「回収した『押し紙』を燃やしていた…」


 新聞社が新聞販売店に買い取りを強制する新聞、「押し紙」の行き先は製紙工場だけではない。犬舎への新聞普及率が高い、子犬は新聞と共に成長する、といった現象がなぜ起きているのか。

◇新聞のもうひとつの側面
 新聞という言葉には2つのニュアンスがある。ニュースを伝える定期刊行物という側面と、それが印刷された紙という側面である。後者の用途としては、たとえば1960年代ごろは、弁当の包装紙として新聞紙が利用されていた。

 少し下品な例になるが、災害時にトイレが使えない場合、新聞紙を利用して排便したりする。『ほぼ日刊イトイ新聞』の第1264回には、こんな記述がある。

 小千谷市では簡易トイレ30室の半数近くが
 『使用不能』だった。
 断水が続き、便を容器まで流す水が足りない。
 車中泊を続ける渡辺幸雄さん(64)は
 近くの自宅で用を足す。
 水が出ないので大便は新聞紙に包んでゴミに出す。
 戦後の貧しい時代は、尻ぬぐいの便所紙としても使われていた。
 新聞は単にニュースの媒体としてだけではなくて、ペーパーとしての重責も担ってきたのである。

◇「押し紙」が紙として一次利用される
 最近、わたしのホームページに「押し紙」の行き先について、苦笑を禁じ得ないような情報が寄せられている。

 「押し紙」とは、新聞社が新聞販売店に対して拡販のノルマを課し、それが達成できなかった場合、買い取りを強制する新聞のことである。実際に販売店が配達している新聞が1000部しかないのに、1500部を買い取らされたならば、500部が「押し紙」である。

 販売店に搬入される新聞のうち、少なくとも2割から3割は「押し紙」と推定される。(参考:「毎日新聞「押し紙」の決定的証拠 大阪の販売店主が調停申し立て 損害6,300万円返還求め」

 「押し紙」は必ずしも古紙回収業者によって回収され、製紙工場へ運ばれるとは限らない。販売店が古紙業者に売っても10キロあたり20円など、ほとんど値がつかないため、「押し紙」を必要とする意外な業者に無償提供したり、契約者へのサービスとして提供しているのだ。

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