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【よこ顔】孤高の画家=高田雄太さん (下)

2007年03月18日07時35分 / 提供:PJ

pj
【よこ顔】孤高の画家=高田雄太さん (下)
題名『青い椅子』 (写真提供:高田雄太さん) 写真一覧(5件)
(上)からのつづき。独学の画家の高田雄太さんは、父親の高田宏さん(作家)から『山へ帰った猫』の小説の挿絵を画く機会が与えられた。出版後、八ヶ岳高原ロッジのスタッフの目にとまり、「八ヶ岳のなかに猫がいるのはおもしろい。個展を開きませんか」とギャラリーの提供があった。

 はじめて間もない挿絵の仕事から個展の開催まで、一気に進展した。期間は新緑が美しい5月の1カ月間。すべて順風に思えるが、それが返って苦しみにつながったのだ。

 2年後、3回目の八ヶ岳での個展は、新しい画風を模索しながら身につかないままの発表となり、覚悟をしていたものの、作品を観た人のなかには手厳しい意見が多かったという。『この画家は絵を画く心が何たるか、わかっているのか』という強い批判などもあったようだ。個展開催の一ヵ月間は、恥を人の目にさらす日々の心境に陥ったのだ。

 失敗をすれば全て自分に返ってくる。苦しむ一方で、高い技術を身に付けたいと考えはじめた。そして、納得が行くまで絵の制作時間をかけるようになったのだと語る。

 歳月を重ねていると、毎年個展を観に来てもらえたり、絵を買ってもらえたり、しだいに報われてきた。いまは絵描き一本で生計ができる。「初期のころ、恥をかいたおかげです」と語る。
 技術面の変化もあるようだ。水彩画で、自分のイメージを表現するには限界があったという。アクリル絵の具に切り替えたことから、表現方法がひろがったようだ。

 今年のピガ画廊の個展は全部で19点。4号、6号、8号が中心、最大が10号だ。絵画を購入してくれる人は必ずしも、猫好きとは決まっていないようだ。「絵の緑が気に入り、草木が気持ちよいといい、買ってくださる方もいらっしゃいます」と高田さんは話す。

 いま住まいには猫が2匹いる。「これまで約20匹の飼猫がいました」と語る。現在は茅野市にログハウスを自ら建設中だ。完成後は、そこをアトリエとして活用するという。今回の個展では猫を描かない人物画や静物画もならぶ。今後は絵の脱猫ですか、と聞いてみた。

 「猫はずっと画き続けます。活動の領域を横に拡げていくためです」と語る。将来は絵と文の両立を生かした、絵本を書きたいという。高田さんから話を聞くうちに、創作活動は独創性と執念に似た根気、それが大切だと教えられた。【了】

■関連情報
高田雄太さんHP
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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