【ファンキー通信 ライフハック編】集中力がアップするアノ音楽を1週間聴き続けたら・・・?

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 最近、珍しいタイトルのCDを買ってしまった。その名は『集中力を高めるマーチ Vol.1〜3 マーチで仕事効率・思考力・記憶力・運動能力をアップ』だ。3枚組でしめて6000円なり。ちょっとお高いが、集中力を金で買えないかと思い悩んでいた筆者にはピッタリ。だって、マーチを聞きながら作業をすると、集中力を高めるというではないか。3枚組なので、新聞社で働くK君とメーカー内勤のMさんに1枚ずつ貸してあげることにした。

 さっそく3人で、1週間のマーチ生活inオフィスを試してみる。筆者は、もっとも集中力を必要とする“原稿を書く時”にマーチを聴いてみることにした。・・・どの曲もテンポがよく、リズムに合わせて体が自然と揺れる。そして、独特の小刻みなテンポに追っかけられている気分になるのだ。逃げる私、おっかける音。う〜ん。耳慣れないせいか、落ち着かないし、世話しない。結果、いつも1時間半ほどかかる原稿が2時間24分かかってしまったじゃないかっ!(涙)

 残りの2人も同じだと思ったが、そうではないようだ。K君は「頭が冴えるし、他のことを考えなくてすむ」。Mさんはというと、「マーチのテンポに合わせて、キーボードを押してたら楽しくなってきた。普段の2倍速くらいで仕事がはかどる」というではないか。彼らいわく、マーチは“気分がノる”らしい。私は、聞きなれた安室ちゃんの歌の方がよっぽど集中できるっていうのに。

 2人の結果に、筆者もマーチの恩恵に授かりたくなってきた。仕方ないので、トルコ行進曲を聴き続けること、3日間。マーチを聴くことに耳が慣れたのは言うまでもない。残念なことに集中力がアップしたとはお伝えできません・・・。ただ、2人はすっかり気に入ったようで、「オレは軍隊行進曲が1番ノるなー」とか言ってるのもまた事実。

 マーチは音楽でいう“テンポ116”。このテンポが脳波と共鳴するため、α2波の出現が多くなり、集中力を高めるといわれている。ということは、筆者の脳波はマーチのテンポとは共鳴しなかったってことらしい。・・・悲しいかな。(平田桃子/verb)