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被害者の“詐欺師”証言に弁護側が反撃=耐震強度偽装公判

【PJ 2007年03月16日】− 耐震強度偽装事件で、強度不足のマンション「グランドステージ藤沢」を販売したとして、詐欺罪に問われているヒューザー元社長・小嶋進被告の第9回公判が15日、東京地裁で開かれた。今回は、検察側証人の「グランドステージ藤沢」被害者への弁護側の反対尋問と、被害者に融資をした金融機関係者2人の証言があった。そのなかで、弁護側が被害者の証言の論理的あいまいさを突いて、反撃をするなど、法廷闘争の厳しい一面を見せる場面も見られた。

弁護側は、被害者が前の公判で「小嶋元社長は詐欺師だと思った」と証言したことに関し、なぜそう思うのかと、その発言の根拠を質した。これは、小嶋元社長が平成17年10月27日の時点で、姉歯元設計士がかかわった船橋の物件に関し、確認検査機関イーホームズから「検査済証」を取得することに熱を入れていたと被害者が感じ、「許せないと怒りを覚えた」「小嶋元社長が詐欺師だと思った」と発言したことへの反対尋問である。

弁護団の被害者証言への追及に小嶋元社長は複雑な笑み
確認検査機関が確認をした上で「検査済み証」を発行するのは当然であり、それを要求することが何故、詐欺師であるという根拠になるのか、という論理で弁護側からの被害者証人への追及があった。また、耐震強度偽装の公開された以降に、証人が他の被害者たちと同行して弁護団側の事務所を訪問した事実を確認した。その際、ヒューザー所有になっている13戸について、被害者が無償譲渡を強く要求していたこと明らかにし、そこには「他の被害者はどうでもいいから、自分だけの権利を確保したい」という法的には認められない主張をしたではないか、と追及する場面があった。

これに対し被害者は、小嶋元社長が要求した「検査済み証」は、強度不足の疑惑を知っていてのことだと思ったので、詐欺だと思った、と答えた。また、弁護側の反対尋問が済んだ後に、被害者自ら裁判長に発言の許可を求め「自分は他のマンションの被害者たちのことを、どうでもよいと思ったことはなく、自分の権利だけを主張したつもりもない」と語った。この反対尋問が終了すると、それまで硬い表情をしていた小嶋元社長が複雑な笑いを浮かべて弁護団と言葉を交わす様子が見られた。

その後、検察側は被害者のローンを組み、ヒューザーに購入代金を振り込んだ金融関係者に証言を求めた。そこで購入者側でもヒューザー側のどちらかでも、購入資金の支払い停止要求があれば、すぐにそれができるようになっていることと、「グランドステージ藤沢」の購入資金のヒューザーのへの振り込みに関し、それを止めて欲しいという会社への要求はどこからもなかった、という証言を得た。これは住宅ローンを組むにあたって、支払日の20日程度前には予約の手続きをしていて、購入代金の支払い停止には手続きに時間と費用がかかるという弁護側の主張を想定し、それを封じる意味があるものと思われる。

弁護側は姉歯元建築士と藤田東吾氏の証人出廷を要求
次回証人の打ち合わせの際に弁護団から、検察側が姉歯元建築士と藤田東吾氏の証人尋問の予定を明らかにしないことに抗議がなされた。裁判長がそれを黙認していることへの疑問を呈し、その理由を訊いた。裁判長はそれら証人の重要性は認識している、としながらも、それ以上は「答える必要がない」とした。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 伊藤 昭一【 東京都 】
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