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電撃離婚の「電撃」が濫用される理由と言葉の誤用について考えた

【PJ 2007年03月06日】− 「宇多田ヒカルが紀里谷和明さんと電撃離婚」
「HPで電撃発表」
「19歳での電撃結婚を公式HPで発表してから4年半」

 この一両日の間に、芸能マスコミは「電撃」という語句を何度使っただろうか。「電撃」という語句の登場は、1940年代にドイツ軍の戦法「Blitzkrieg」が「電撃戦」という造語をあてて翻訳されたことに端を発するといわれる。国語辞典には「稲光のように急に行動を起こして敵を攻撃すること」という解説が載っている。ところが芸能マスコミは「知らない間に突然に」という意味合いで「電撃」という語句を用いているようだ。

 すなわち芸能マスコミにとって「知らなかった」ということはプライドを著しく損ねる失態であって、素直に認めたくないのだろうと思料される。だから本来は違う意味の「電撃」という、その語感からある種センセーショナルな印象を持つ語句を冠して「知らなかったのではなく、勝手にやられたんだ」という言い訳にしているのだ。

 同様に本来の意味とは違う使われ方をしている語句は他に無いだろうかと考えてみると、いくつか思い当たるものがあった。「弱冠」「号泣」「超ド級」など、今では正しく使われている例のほうが珍しい。さらに荒川静香の「イナバウアー」も、あたかも「上体反らし」を意味するかのごとく使われており、誤った解釈のまま定着してしまうのは、もはや時間の問題だろう。【了】

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パブリック・ジャーナリスト 平藤 清刀【 大阪府 】
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関連ワード:
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