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【独女通信】普通のオタクとの違いは『空気が読める』。大人のオタク
2007年03月06日12時00分 / 提供:独女通信
コミケは同人活動の発表の場。最近はマンガ誌編集者にとって、未来のベストセラー作家発掘の場にもなっている。人気の同人誌は専門書店でも取り扱われ、同人作家のサイン本やイベント限定本にはプレミアムもつくほどの人気なのだ
そう、今やガンダムは市民権を得ている。大人のオトコが堂々と、大人の社交場で口にできる話題なのだ。ところが、これが女性だったらどうだろう?
間接照明もシックなバーの止まり木で、女性が「シャア」だの「アムロ」だのと言い出したら、周囲は引くんじゃないだろうか? あ、オタクが居る、という目で見られるんじゃないだろうか。
冬のある日。お台場の国際展示場へ足を運んでみると、昨今のオタク事情が良くわかる。いわずと知れたコミックマーケット。2006年12月の開催で71回目を迎えたという、日本を代表する同人イベントのひとつだ。
最寄り駅から会場となるビッグサイトへと続く道は、コスプレしたオタクたちでごった返して…はいない。むしろ普通の人々が多い。ブランドもののバッグや靴。男性も女性もちゃんと流行にキャッチアップできている人が多い。年齢層も幅広く、見るからに中学生もいれば、独女世代、いやそれ以上と思しき方々も見受けられる。しいて特徴を言えば、キャスターを引っ張っている人が多いぐらいか(コレはたくさん本を買うためのもの。同人誌は一冊ずつは薄いが、表紙に良い紙を使うことが多いため、まとまるとかなりの重さになる)。
「コミケに参加する人たち、いわゆるオタクがオシャレになってきたのはここ数年の特徴ですよ」。都内でOLをしているるりさん(仮名・43歳・独身)は、コミケでサークル出店する常連のひとり。ここ数年は大ブームジャンルの同人誌や大好きな海外旅行のレポート本を出している。ゲームも大好きだし、もちろんアニメもこよなく愛している。コミケが近づくと原稿に没頭して、眠れない日々が続く。都内に暮らしながら、当日はお台場界隈の高級ホテルに部屋を取って万全の体制を整える。コミケでは売り子もするし、お目当てのサークルを回って本を山ほど買い込む。そんな彼女の普段の顔は、大企業のキャリアOL。オシャレにも余念のない、自立した大人の女性だ。
「会社の人とアニメやゲームの話しなんてしないし、カラオケでアニソンも歌わない」。
ブランドファッションも好き。海外旅行も年に1〜2回。最新のスキンケア情報も常にチェックしてエステにも通う。グルメにもダイエットにも余念がない。そしてそこには、オタクであることを隠すために必死に流行を追っている様子はみじんもない。
「メイドさんとかゴスロリとか、相変わらず判りやすいオタク、っていう人はいるけれど、ほとんどの人はもっと普通。ずっとオタクを続けている人はとっくに社会人で十分に大人だし、趣味のバーチャルな世界とリアルな生活をごっちゃにはしない」。
つまり、大人の女性のオタクたちは『空気が読める』ということだ。冒頭に書いたような場面で、女がガンダムを熱っぽく語るとどうなるか、ちゃんと判っている。「同じ話題で盛り上がれそうな相手かどうか、それは一目見ればわかりますから」。
考えてみればこんなこと、オタクに限ったことではない。相手に応じて話題を選ぶのは大人として当たり前のこと。オタクを特別視したがるのは、むしろ非オタクな人々のほうなのかもしれない。
そして、コミケ自体も長年にわたる開催で様相がかわりつつある。マンガ・アニメ・ゲームの同人の集まりだと思われがちだが、少数派ながら「スポーツ・旅行・鉄道」さらに「創作雑貨・アクセサリー・オーガニックライフ」などのジャンルも盛況だ。
「旅ジャンルは世界各地への旅行記、中には秘境方面のバックパック旅の体験記も。オーガニックは手作り石鹸とか創作料理のレシピとか、何でもあり。旅行の体験記なんて、旅好きな人には参考になりますよ」
手作りのビーズアクセサリーやドール服のブースも人気。老人会で作った和柄のファッション雑貨を、孫がサークル出店して販売している、なんていうこともあるそうな。
夏は3日間、冬は2日間。期間中の来場者数は、のべ30〜40万人にのぼる。それほどの人々をひきつける同人誌の魅力。現実社会をエンジョイしつつ、バーチャルに心遊ばせるオタクという生き方、結構幸せなのかもしれない。(オフィスエムツー/浅野裕見子)
■関連リンク 独女のこだわり
・ミニクラブを渡り歩くお立ち台独女
・電脳オンチ男は願い下げ。自作パソコンにハマるオタク女たち。
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