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「テロは自分とは全く関係のないこと」とはどういう料簡か。

【PJ 2007年03月05日】− 2月27日のPJオピニオン同時多発テロ・オウム事件〜東大先端研で新たな視点を学ぶでは、東大先端研で開催されている講座を受講されたPJの山下さんが、「現在6回講座の4回目までを受けたところだが、私自身『テロは自分とは全く関係のないこと』という認識を新たにした」と書いておられる。わたしはその講座の内容を知っているわけではないが、受講者がテロを他人事と認識するような講座など、考えるだけでおぞましい。山下さんがどのような経緯で他人事と認識するに至ったのか、是非教えてほしいと思う。

 地下鉄サリン事件では、12人が死亡し、5510人が重軽傷を負った。9.11事件では死者だけでも2973人、ロンドン同時多発テロでも53人の命が奪われた。イラクでは、毎日のように爆弾テロが起こっている。このような悲惨なテロが世界中で頻発するなかで、なぜ「無関係」などという認識が生まれるのか、怒りすら覚える。

 山下さんは記事の中で「テロが起きない社会をどうしたらつくれるか、またテロに対する危機管理などは、『国としてこう対応したら良い』という明確な答えがあるわけではないようだ」と書かれている。その通りだと思う。テロは、国家が管理できるものではない。イデオロギーや宗教という壁を超えて、世界中の人々が「市民」という共通の理念を共有し、互いの生命を尊重しあうことでしか、テロはなくならないとわたしは思っている。

 テロを対岸の火事として、束の間の安心を得るのは容易だ。だが、テロをなくすために求められるのは、対岸の火事に見えることを、自分のこととして受け止められる想像力である。テロで命を落とした人の無念や遺族の悲しみを共有できるか。それは簡単なことではないが、「無関係」と言い放ち、共有しようとさえしないのなら、テロリストたちと何も変わらない。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 小林 亮一【 宮城県 】
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テロ  イラク  地下鉄サリン事件  危機管理  
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