舞台中央から登場した若きレクター役を演じたギャスパー・ウリエル

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医学博士の肩書きを持つ連続猟奇殺人鬼レクター博士とFBI捜査官の女性の対決を描いた「羊たちの沈黙」(91年)。これまで明かされることのなかったレクター博士の「誕生の謎」を描いた「ハンニバル・ライジング」が、G.W.全国ロードショーとなる。
その若きレクター役を演じたギャスパー・ウリエル、監督のピーター・ウェーバー、プロデューサーのマーサ・デ・ラウレンティスが来日。2月28日、ラフォーレミュージアム六本木に於いて来日記者会見が行われた。

ギャスパー・ウリエルは、ハンニバルの役作りのために医大での解剖に立ちあったという。そのギャスパーは、「確かに映画の中で血がでるシーンはあるが、それは特殊効果を用いるのでゲームのように楽しかった。ただ、自分自身とは全く異なる役なので、想像力をはたらかさなければならなかった。」と語り、監督のピーター・ウェーバーは「ギャスパーはアンソニー・ホプキンスの影から逃げおおせ、フレッシュなハンニバルを演じてくれた」と讃えた。

今回の「ハンニバル・ライジング」で描かれる、ハンニバルの人格形成の謎を解く鍵は「日本」にあるという。プロデューサーのマーサ・デ・ラウレンティスは、「7年前に映画化された『ハンニバル』のエンディングで、彼が飛行機に乗って向かっているのは日本である。これは、ハンニバルを故郷に連れ戻すということであり、その意味が今回の『ハンニバル・ライジング』で解き明かされる」と語った。

最後に、ピーター・ウェーバーは「原作のトマス・ハリスは、新しいエネルギーを生み出そうと考え、レクターの起源をたどるストーリーを書き上げた。今までの作品が心理的サスペンスであったのに対し、今回の作品は大人の御伽噺であり、ゴシック・ウエスタン復讐物語である」と語り、トマス・ハリスの構想の中に「ハンニバルとレディ・ムラサキが出会っているシーンがあった」と、次回作への期待を示唆して記者会見は終了した。

■スタッフ
監督:ピーター・ウェーバー
原作・脚本:トマス・ハリス  
配給:東宝

■キャスト
ギャスパー・ウリエル、コン・リー、リス・エヴァンズ

■公式サイト:http://www.hannibal-rising.jp/

G.W.日劇PLEXほか全国ロードショー