スペイン代表のMFセスク・ファブレガスが、アーセナルの「最強チーム化」を高らかに宣言。優秀な若手選手を揃えるアーセナルが、3年以内にプレミアリーグを席巻すると語った。

 25日のリーグカップ決勝で、チェルシーに1−2で敗れたアーセナル。「リーグカップは若手中心で戦う」というアーセン・ベンゲル監督の方針の通り、スタメンにFWセオ・ウォルコットやMFアボウ・ディアビ、そしてMFデニウソンなどのメンバーを揃え、ウォルコットのゴールで先制したが、主力が出場したチェルシーに競り負けた。しかし、自らも若干19歳のセスクは、チェルシーに互角以上の戦いを披露したチームメイトのポテンシャルに自信を深め、「3年以内にアーセナルの時代が来る」と、プレミアのライバルチームに警告を発した。

「もし僕が他のチームでプレーしていたら、アーセナルには恐れを抱くだろう。次々と現れる若手選手のクオリティは、非常に高いからね。このまま3年間一緒にプレーし続けたら、偉大なチームに成長できるだろう。とにかく、素晴らしいタレントが集まっている。僕自身もまだ若い。チームのために、これからも最善を尽くすつもりさ」

 今シーズンのリーグ戦では、ここまでマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リバプールの後塵を拝しているアーセナル。さらに、先日行われたチャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント1回戦でPSVに敗れ、ベスト8進出に黄信号が灯っている。しかし、この若きスペイン人MFは、まだまだ巻き返しは可能だと語っている。

「リーグ戦だって諦めたわけじゃない。それに、まだ他の大会も残っているだろ。水曜日にはFAカップのブラックバーン戦も控えている。チャンピオンズ・リーグでも、まだまだ挽回は可能さ」

 タイトルの懸かった決勝戦で敗れる悔しさを味わいながら、若きガンナーズに自信を深めたセスク。自ら「3年後にプレミアを席巻する」と語るチームの中盤には、この男が君臨しているに違いない。