【動画】「老人介護は、敬意表す言葉づかいが重要」、小田実氏の集会で
2007年02月26日06時58分 / 提供:PJ Pod TV
兵庫県西宮市在住の作家・小田実氏が代表を務める「市民の意見30・関西」「良心的軍事拒否国家日本実現の会」が19日午後6時30分から、兵庫県芦屋市の芦屋山村サロンで、「『われわれ』と『九条』」と題して、市民集会を開催した。この日の集会のテーマは、「福祉」と「九条」。現憲法の成立と発展が福祉に与えたもの、「改悪」が福祉にもたらすものを念頭に置きながら、「福祉」の現状と課題を、社会福祉法人尼崎喜楽苑理事長の市川禮子さんが約1時間にわたり講演し、市民らと共に福祉について考えた。この様子を動画のPJ PodTVでご覧ください。
市川禮子さんは、諸外国の福祉の実情をホームステイなどで経験したのち、福祉法人を立ち上げたと話し、福祉法人立ち上げの際には、「老いた市民が地域の中で、一人で生きるために、どのような福祉活動をするべきか。老いた市民を病院や施設に隔離・収容したり、部屋に鍵をかけたりする福祉施設があるが、それが福祉ではない。福祉とは、地域の中で、老いた市民が普通の生活ができるようにサポートする福祉施設を理念に掲げた」と、福祉施設を運営する主旨について市民らに説明した。
さらに、市川さんは、老人介護における秩序についてつぎのように話した。「『待っててください』だめで、『待っててくれはりませんか』。こう言われて『しゃあないな。はよ行っといで』とお年寄りが答える。お年寄りが主人公で、イエス、ノーがいえる会話。人生の大先輩に子や孫の世代が命令口調で話すことは一般社会ではありえないことです。どんな状態になっても、人間の尊厳を守るには、言葉づかいがとても大切です。話すときは、支線を合わせてニッコリ笑いかける。目線は水平か下からだ。車いすの人には、床に片ひざをついて下から見上げる。そういう人の尊厳を守る自由と敬意がとても大切です」と話し、老人介護を行ううえで、人の尊厳を重視したコミュニケーションが重要であることを強調した。
最後に、市川さんは、高齢化社会の市民の受け入れ体制について「高齢化率が、上がっていくことは確実です。そのとき、地域の専門家の助けを借りるということが一番大事だと思います。地域で良い福祉のサービスを育てておかないと、自分たちに返ってきます。見学に行ったりし、地域の福祉施設の実態を見て知っていくことが、市民の力で地域を変えていくことにつながると思います。そして、地域から国を変えなければいけないと思います」と話した。
市川さんの講演後、午後8時から、山村サロンにおける同集会の定番となっているケーキとコーヒー(紅茶)でティータイム(希望者のみ500円)の時間が設けられた。午後9時まで、参加した市民らはお茶を飲みながら、小田実氏らと、国の福祉のあり方や実情、憲法9条改憲などについて懇談した。次回の同場所における集会は、3月7日(テーマ:現代ドイツを考える)に予定されている。【了】
■関連情報
市川禮子さん
1937年、神戸市生まれ。兵庫県で4つの特別養護老人施設などを運営する社会福祉法人「尼崎老人福祉会」理事長。専業主婦、保育所の運営を経て、高齢者福祉の道に。
PJニュース.net
市川禮子さんは、諸外国の福祉の実情をホームステイなどで経験したのち、福祉法人を立ち上げたと話し、福祉法人立ち上げの際には、「老いた市民が地域の中で、一人で生きるために、どのような福祉活動をするべきか。老いた市民を病院や施設に隔離・収容したり、部屋に鍵をかけたりする福祉施設があるが、それが福祉ではない。福祉とは、地域の中で、老いた市民が普通の生活ができるようにサポートする福祉施設を理念に掲げた」と、福祉施設を運営する主旨について市民らに説明した。
さらに、市川さんは、老人介護における秩序についてつぎのように話した。「『待っててください』だめで、『待っててくれはりませんか』。こう言われて『しゃあないな。はよ行っといで』とお年寄りが答える。お年寄りが主人公で、イエス、ノーがいえる会話。人生の大先輩に子や孫の世代が命令口調で話すことは一般社会ではありえないことです。どんな状態になっても、人間の尊厳を守るには、言葉づかいがとても大切です。話すときは、支線を合わせてニッコリ笑いかける。目線は水平か下からだ。車いすの人には、床に片ひざをついて下から見上げる。そういう人の尊厳を守る自由と敬意がとても大切です」と話し、老人介護を行ううえで、人の尊厳を重視したコミュニケーションが重要であることを強調した。
最後に、市川さんは、高齢化社会の市民の受け入れ体制について「高齢化率が、上がっていくことは確実です。そのとき、地域の専門家の助けを借りるということが一番大事だと思います。地域で良い福祉のサービスを育てておかないと、自分たちに返ってきます。見学に行ったりし、地域の福祉施設の実態を見て知っていくことが、市民の力で地域を変えていくことにつながると思います。そして、地域から国を変えなければいけないと思います」と話した。
市川さんの講演後、午後8時から、山村サロンにおける同集会の定番となっているケーキとコーヒー(紅茶)でティータイム(希望者のみ500円)の時間が設けられた。午後9時まで、参加した市民らはお茶を飲みながら、小田実氏らと、国の福祉のあり方や実情、憲法9条改憲などについて懇談した。次回の同場所における集会は、3月7日(テーマ:現代ドイツを考える)に予定されている。【了】
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市川禮子さん
1937年、神戸市生まれ。兵庫県で4つの特別養護老人施設などを運営する社会福祉法人「尼崎老人福祉会」理事長。専業主婦、保育所の運営を経て、高齢者福祉の道に。
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