松坂のジャイロボールとは果たして…(Photo:B.O.S.)

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 バリー・ボンズが“ジャイロ・ボール”をDVD観賞。肩をすくめて「分からんな」と発言―。ニューヨークの地元紙「ニューヨーク・ポスト」紙の電子版は22日付けで、松坂大輔の持つ魔球として、米国での認知度を広めたジャイロ・ボールについての記事を掲載。今週、渡米した同ボールの研究者、手塚一志氏が、前日、アリゾナ州のスコットデールスタジアムのクラブハウスを訪問して、サンフランシスコ・ジャイアンツの主砲、バリー・ボンズと共に、DVDでジャイロ・ボールを観賞したことを報じた。

 記事によると、DVDの中では、2000年の日米野球で、ジャイロ・ボールを投げると言われる川尻哲郎投手が登板。打者のボンズがボールの下を叩いて、中堅への凡フライに終わったシーンを観賞。記者から「あれは、ジャイロ・ボールだったか?」と尋ねられたボンズは、肩をすくめて、「分からんな」と語ったという。

 手塚氏は、95年から12年に渡ってジャイロ・ボールを研究。松坂大輔投手のレッドソックス入りで、魔球の名称は、全米でも大きく取り上げられるようになったが、実際はスクリューボールのことだ、とか、いや、カッターだとか評価はまちまちで、御伽噺だと一笑するコーチ陣も多い。そのため、今回、ジャイロ・ボールの実在を証明するために、手塚氏はキャンプ地を訪問していると、報じている。【USA通信】