2月22日〜23日に開催されるアジアオンラインゲームカンファレンス2007(AOGC2007)。経済産業省 関東経済産業局でオンラインゲームフォーラムを担当する釜田雅樹氏のセッションでは、最新の市場統計とともに、一般ユーザを対象とした意識調査や、ゲーム内広告に関する調査についても語られるという。

Q:今回の講演では、どういったお話しをされるのでしょうか?

釜田:まず、関東経済産業局のオンラインゲームフォーラムの取り組みについて概要を紹介した後に、オンラインゲーム市場統計の2007年版の速報についてお話ししようと考えています。また、今回行った一般ユーザ調査についても、オンラインゲーム経験者と非経験者にわけて、オンラインゲームに関する意識・イメージについてご紹介する予定です。

 一般ユーザ調査のとりまとめの中で、オンラインゲームを実際にやったことのない人の持つイメージと、やったことのある人のイメージのあいだに、だいぶずれがあることが明らかになりました。課金決済の面倒さであるとか、不正ツールの話といったネガティブな面でのズレもですが、オンラインゲームに対するいいイメージ、いっしょにゲームを進めていく楽しさなど、オンラインゲームの魅力についての部分についてもズレがあるんですね。そういったところは、今後アピールしていく余地がありそうです。

Q:今回あらたに一般ユーザ調査をおこなわれた理由は?

釜田:オンラインゲームについては、批判的な意見がまだまだ多くて、会議で「引きこもりはオンラインゲームが原因だ」とか決めてかかられてしまうこともあります。ご存じのとおり、そんなことはないわけですが。また、たとえばネットサービスのフィルタリングの基準をつくろうという話が出たときに、オンラインゲームのフィルタリングは「詐欺やいやがらせなど、悪いことがいっさいできないのが『いいオンラインゲーム』、ちょっとでもできてしまうのは『悪いオンラインゲーム』と判定する」という基準を言われたりする。そんなのもう無理ですよ。誠実にやっているところも含めて『悪い』となってしまうような基準をあてはめると、まともにやるところなんてなくなってしまう。

 そういった意見の人たちにきちんと対応するためにも、データを持っていた方がいいということで一般ユーザ調査をおこなったわけです。

 あと今回は、1月に電通とエンターブレインがおこなった、オンラインゲームと広告についての調査もあわせて発表をする予定です。電通の担当の方に出ていただいて、ゲーム内広告の市場の可能性をご紹介できればと思っています。私たちオンラインゲームフォーラムと電通さんとで、オンラインゲームを健全・活性化したいという方向性で合致したということで、いっしょにセッションを持とうという話になりました。

 最後にまとめとして、オンラインゲームの活性化のポイントについてのディスカッションを行います。オンラインゲームフォーラム側は社会的な面やガイドラインに関するテーマ、コラボの川口氏が市場統計について、マーケティング面は電通の調査・分析を紹介するかたちで総合的な話に持っていければと思っています。

 オンラインゲームユーザーとオフラインゲームユーザーの、情報発信・吸収能力の違いなどを紹介しながら、オンラインゲームの中での広告の可能性を示していきたいですね。

Q:市場統計についてですが、今年も高い成長をオンラインゲーム業界は続けていけそうですか?

釜田:現在ヒアリングを始めたところですが、去年同様、継続的に成長している感覚はありますね。足踏みとか縮小はしてない感じ。

 今年のトピックとして、カジュアルゲームが増えてるとか、ポータルが増えるといった点があるので、このあたりをフォーカスして数字を追ってみたいですね。前年度プラスαの話ができる調査をしていて、MMO、MO、P2Pに加え、新しいカテゴリも出てくるでしょう。オンラインゲームフォーラム加盟各社に役立つものを、と考えています。

 また、とりまとめを進めてきた業界ハンドブックについても、AOGCの翌週、2月28日に開かれる「クリ博 - クリエイティブな仕事の博覧会 -」で冊子をお披露目できる予定です。このハンドブックは、プロゲーマーや企画、ゲームマスター、プロデューサーの方を紹介しながら、オンラインゲーム業界にはゲーム作るところ以外にも、いろんな人材採用があるんだよということを紹介するものです。大学生、もしくはデジタルコンテンツ系への転職志望の人だけでなく、専門学校の就職担当さんなどにも興味を持っていただいています。

Q:ありがとうございました。講演、楽しみにしています。

■関連ニュース
オンラインゲーム一週間「作り手の努力が水泡に帰すとき」
【AOGC2007】ゲームマスター、もっと女性に来て欲しい― 高村弓氏インタビュー
【AOGC2007】市場としての中国、開発拠点としての中国― 中村彰憲氏インタビュー

■関連リンク