エヌ・シー・ジャパン 天野浩明氏
 2月22日〜23日に開催されるアジアオンラインゲームカンファレンス2007(AOGC2007)。オンラインゲーム運営においてあらたに問題となってきた、事業者を対象とした不正行為について講演を行う天野浩明氏(エヌ・シー・ジャパン)にお話を聞いた。

Q:AOGC2007での講演「不正行為による事業者被害について(予定)」ですが、こちらの講演の主要なポイントについてお聞かせいただけますか?

天野:RMTや不正アクセスについての問題がピックアップされていますが、実はそれだけじゃないんだよと、事業者もさまざまな新たな問題が発生してきているんですよという問題提起ですね。こういった、事業者に与える被害や問題についてはなかなかオープンにできない事案ばかりですので、対策に悩んでいる事業者側さんがかなり多いと思います。

Q:具体的にはどういうことが起きているんでしょうか。不正アクセスやBOTやRMT以外に何があるのでしょう?

天野:まず挙げられる被害事例は不正課金ですね。事業者に対する詐欺行為です。それ以外にも、サーバを落とされるとかサーバが破壊されるといった電気計算機の損壊等の事案ですね。こういった事業者が被る被害について、どう対策してどう守っていくのかを今回講演します。

Q:そうした問題は昔からあったんですか?それとも最近?

天野:最近出始めてきた問題です。ユーザさんに対しての一般の啓蒙活動が広まりつつある中で、ターゲットがユーザさんサイドから事業者にシフトしてきたようです。

Q:ということは対策についてのノウハウはまだ充分に蓄積していないんですね。こうした問題は日常的に起きているのでしょうか?それともたまにバースト的に発生するものでしょうか。

天野:日常的に起きてますね。例えばサーバが破壊されたり、データが壊されたといったことがあると、サービスが運営できなくなり、最終的にはゲームをされているエンドユーザさんに影響を及ぼす事案になっていきます。やはりそれは防いでいかなければいけない。対策を講じるには、そういった情報を共有することが必要だと考えています。

Q:なるほどですね。天野さんご自身はセキュリティ関係のお仕事は長いんですか?

天野:電気工事からネットワークエンジニアになり、ネットワークの構築をずっとやってきたのですが、ユーザさんをいかに守っていくかということを考えるようになり、今は対策の方をずっと行っています。

Q:なるほど、技術的なバックボーンがあって、ユーザさんの方も見ている。

天野:今後は、パブリッシャーや事業者として、楽しめるサービスを提供するという以上に、安心して遊べるシステムを構築して、安心とか安全とか、そういったものを提供していくことが課題になると思います。目に見えないサービスを提供していかなきゃいけない。ゲームのセキュリティに関して、日本は対策は進んでいる方だと思うんですよ。進んでいるんですけれども、やはり被害に遭う件数は多い。しかも新たにさまざまな問題も発生してきていますので、そこについても対策が必要になってくる。

天野:私の講演って、負の部分というか明るい部分じゃないネタばかりなんですよね。だけど、明るいネタばかり表に出して、問題を隠しておいていいのか、とも思っています。オンラインゲームって楽しいですよ、うちのサービスはこうですよっていう立場になりたいですが、ユーザさんが困っている問題があるなら表に出していくことも、問題提起としては必要だと思うんですよ。

Q:なるほど、ありがとうございました。講演、楽しみにしています。

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