今季から福岡ソフトバンクに移籍したニコースキー投手が、日本での春季キャンプを体験した感想をコラムにまとめて、AP通信に寄稿。シアトル・タイムス紙の電子版が13日付けで報じた。

 同記事によると、初めて日本での春季キャンプに参加したニコースキーは、まず、朝の7時40分から全体ミーティングが行われることに、びっくりしたという。更に、宿舎からキャンプ施設への送迎に、禁煙バスと喫煙バスの2種類があることには、仰天してしまった。「僕らの世代のアメリカ人の野球選手は絶対にしたことのない決断を迫られる。禁煙バスに乗るか、それとも、喫煙バスに乗るか。そんなオプションがあるなんて。日本のプロ野球選手は40%が喫煙者だから、分けているらしい」と、カルチャーショックを綴っている。

 とりわけ、興味を引くのは、初めて体験した“温泉”に関する記述だ。
「是非トライしてみようと思ったが、丸裸で入るということがどうしても理解できなかったので、初日は水着を着て浴場に入り、誰にも目をあわさないようにして、お湯に漬かった。しかし、十分リラックスしてお湯から上がり、体を拭いているとき、温泉の注意事項が書かれているのを発見。なんと、水着を着るのは禁じられていたのだ」と、詳細に伝えている。

 「見ず知らずの同姓者と浴槽に漬かるのは、奇妙な気分だけれど、温泉は確かに筋肉疲労を和らげ、リラックスすることこの上なし。毎日、練習後に温泉に漬かるのが待ち遠しくなるだろう」とニコースキー。奇妙な初体験が次々に降りかかるキャンプだが、どうやら、温泉はお気に入りになりそうだ。