2日に行われた“シチリア・ダービー”カターニャ対パレルモ戦で警備に当たった警官が1名死亡した事件で、イタリア代表監督ロベルト・ドナドーニなどイタリア・カルチョ関係者が自身の見解を明らかにした。各人のコメントは以下の通り。

 イタリア代表監督ロベルト・ドナドーニ「代表戦も決して別の話ではないので、私自身も一緒にこの問題に取り組みたい。二度とこのような惨事が起きないように徹底しなければならない」。

 前イタリア代表監督マルチェロ・リッピ「なんて悲しい出来事だろう。私が愛し続けるカルチョで、こんな惨事を見るのが辛い。スタジアムで繰る返される暴力行為に対して、犯人を特定出来るにも関わらず、野放しとなっている現状に憤りを感じる。リーグ戦が無期限中断されるのは人道的に当然の事だ。解決するふりは止め、この問題に真剣に取り組むべきだ」。

 ACミラン監督カルロ・アンチェロッティ「二度と繰り返してはいけない事件なので、我々一人一人がこの問題に真剣に取り組まなければならない。リーグ戦が無期限中断されるのは当然の事。我々は疲れ果てており、イタリア人の道徳を疑われても仕方がない。この一件で日々暴走するサポーターが考えを改めてくれる事を期待する。カルチョはそれを愛する全ての人の物だ。一部の心無い人間にその思いを踏みにじられてはならない。罪を犯したものは罰せられなければならない」。

 レアル・マドリー監督ファビオ・カペッロ「テレビで試合当時の映像を見て、多大なショックを受けている。私のように海外で暮らすイタリア人にとってこんな恥ずかしい出来事はない。あんなのはカルチョでも何でもない」。