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 今週はなんといっても「Halo3(ヘイロー3)」のマルチプレイβの募集開始だろう。

 2月1日(木)〜2月15日(木)の一般応募に当選するか、2月22日(木)発売のゲーム「ライオット アクト」を購入すれば、「2007年春」からスタートするβテストに参加することができる。このテストではマルチプレイヤーモードの機能が試験されるのだが、ネットワーク機能が充実したXbox360ならではのイベントといえるだろう。「Halo3」の前に「ロストプラネット(LOST PLANET)」においても、「マーケットプレース」を介した体験版の配信が行われ、好評を博した。

 つまり、家庭用ゲーム機にもβテストや体験版の時代が訪れているのだ。これはプレイヤーとメーカーの両方にメリットがある話である。プレイヤーにとっては、気になるゲームを買う前に試すことができる。今の時勢では体験版を出すこと自体、品質に自信がある証拠と評価される。メーカー側としては、一番ダイレクトな広告の打ち方となる。ゲームに興味がない人が多勢を占めるマスメディアに大金を投じるのとは効果が違う。海外ではゲーム雑誌に体験版がついていることも珍しくないが、日本ではこの文化は根付かなかった。これに加え、度重なる不祥事でゲーム雑誌の地位と信頼が失われている今だからこそ、体験版の効果は大きいはずだ。

 また、多人数のテストにより、予期せぬ不具合を探すというβテスト本来の役割もある。家庭用ゲーム機の世界だけにβテスト不要論も根強いはずだが、これを怠ったタイトルがどのような末路を辿ったかという実例が出てしまっており、今後はこのようなβテストの重要性が見直されることだろう。ゲーム本体のバリューを高めつつ体験版やβテストを提供することで、発売前に士気の高いプレイヤー予備群を育成することも夢ではない。

 2006年は、多数のバグや不具合を抱えたままゲームが発売されたり、オンラインでの混雑を予測できずに満足なサービスが提供できなかったという事件が起こり、ゲームメーカー及びゲームマスコミへの信頼が揺るいだ年であった。体験版やβテストが家庭用ゲーム機の世界にも普及することで、ああした悲劇の数は減るのではないだろうか。

 「Halo3」はXboxファミリーのキラータイトルである。ついに手で触れられる形になったということで、北米市場でのXbox360の地位は盤石のものとなるだろう。マイクロソフトは次世代ゲーム機戦争において、重要な一手を打つこととなるわけだ。では、日本市場の動きはどうだろうか。未だ日本ではFPS(一人称シューティング)アレルギーは根強い。また、韓国製ゲームにより、オンラインゲームの世界では、かけた時間に応じて成果が保証されるタイプのコンテンツが好まれるという傾向が強まっている。しかしながら、市場が一色に塗り尽くされた後に待つのは緩やかな衰亡である。果たして「Halo3」はゲーム大国日本の多様性を掘り起こすことができるのか。「Halo3」は日本市場への試金石ともなりそうだ。

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