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子どもたちが引きつぐ核燃料=佐賀・プルサーマル

【PJ 2007年02月02日】− 学生時代いつも聞いていたYMO(イエローマジックオーケストラ)の復活が話題になっている、そのメンバーの坂本龍一氏が2006年5月、あるプロジェクトを立ち上げた。 STOP ROKKASHO (ストップロッカショ)だ。青森県の六ヶ所村で始まろうとしている核の再処理に対する反対表明で、六ヶ所再処理工場のみならず、世界中で行われている再処理に、NOを表明する!

 「プルサーマル(核燃料の再処理)は環境にやさしいリサイクルです」。国や電力会社のこの一言に、多くの人が詳細を知らぬまま身をゆだねようとしている。1週間もあれば詳しく調べられるので、ぜひ情報収集してみてほしい。

 今、佐賀県では、九州電力玄海原子力発電所(佐賀・玄海町)3号機のプルサーマル計画について、県民が直接請求した「住民投票条例案」が県議会で審議されている。県民は今なお、説明が足りない、不信な点が多すぎる、なぜプルサーマルが佐賀県に必要なのか明快でないと訴えている。

 直接請求者の市民団体「プルサーマル・大事なことは住民投票で決めよう佐賀県民の会」の満岡聰代表は、意見陳述で「核の再処理は、子どもや子孫たちが引きつぐやっかいな問題が山積である。プルサーマルの最大の問題点は行き場のない使用済みMOX核燃料だ」と訴えた。

 原子力発電所で役割をおえた「ウランの使用済み核燃料」は危険度の高い放射性廃棄物であるため、厳重に管理される。プルサーマルは、この使用済み核燃料を細かく砕き、ウランとプルトニウムを取りだし、「MOX燃料」としてウラン用の原子炉で再利用する。再処理工場のある六ヶ所村は、巨大な核燃サイクル場になりつつある。MOXの使用済み核燃料については、以下の懸念事項がある。

1、使用済み核燃料をどう処理するかは、2010年頃からやっと検討が始まる。

2、国の方針が決まるまで、不確定な期間、ウランの使用済み核燃料用に作られた貯蔵ピットで、MOXの使用済み核燃料も貯蔵する。

3、ウランの使用済み核燃料に比べ、放射能は強く、発熱量も多いため、取り扱いが困難。貯蔵や運搬の設備に過重負担。貯蔵ピットでの冷却期間は100年以上。

 MOX燃料の問題は、わたしたちの世代では解決できない。すべて子どもたちの世代に引きつがれる。満岡代表の言葉を、よく胸に刻まなければならない。「処理方法がどうなるかわからないMOXの使用済み核燃料を未来に残す、それ相応の説明を、子どもでもわかるように説明していただきたい。この一点において県は責任を放棄している」、「世代責任として、わたしたちの代で処理できないMOXの使用済み核燃料をつくることについて、情報を公開し、もっと議論をふかめるべきである」。【了】

■関連情報
STOP ROKKASHO(ストップロッカショ)
プルサーマル住民投票の審議はじまる=佐賀
県民の不安を聞いてほしい=佐賀・プルサーマル
佐賀県臨時県議会のインターネット生中継

PJニュース.net

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 高橋 泉【 佐賀県 】
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