セリエA第21節が各地で行われた28日、インテルDFマルコ・マテラッツィ(33)が対戦相手から07年一発目となる強烈な頭突きを食らった。セリエA連勝記録をひた走る首位インテルはアウェイで古豪サンプドリアと対戦、この日唯一のナイトゲームは試合開始早々の“頭突き”が勝敗を分けた。

開始直後の6分、サンプドリアMFジェンナーロ・デルベッキオ(28)がインテルGKセーザル(27)に激しく衝突して転倒。悪質なファウルにぶち切れたマテラッツィがピッチ上に倒れているデルベッキオの前で仁王立ちして吠えた。「何をトチ狂ってるんだ!!プレイが止まっていただろうが!!」との(推測)説教がデルベッキオの逆鱗に触れた。我を忘れたデルベッキオは起き上がりざまに躊躇することなく、マテラッツィに強烈な頭突きをお見舞いした。W杯決勝戦で食らったストレート系の“ジダン頭突き”とは違い、アッパー系の“デルベッキオ頭突き”は見事にマテラッツィの顎にヒット。痛恨のカウンターアッパーを食らったマテラッツィはピッチに倒れ、遅れて来た主審リッゾリはデルベッキオに一発退場を宣告した。

今季のインテル相手に10人では試合にならず、結局サンプドリアは0−2で敗北。試合後デルベッキオは「イタリア国民に謝りたい。ただひとつだけ言わせてもらう。マテラッツィの言い方がもう少し違うトーンだったら、俺もこんな馬鹿げたリアクションをしなかったはずだ」と謝罪する反面、マテラッツィの“挑発行為”も非難した。ホームで痛い黒星を喫したサンプドリア監督ノベリーノは「挑発があったかどうかなど興味がない。許し難い行為であり、主審の判定はもっともだ」と自軍選手の暴走を擁護することなく切り捨てた。

相手選手の退場アシストもありセリエA連勝記録を「14」に、勝ち点を「57」に伸ばしたインテル。半年振りに頭突きを食らったマテラッツィは「(W杯決勝の地)ベルリンで頭突きを食らった時も勝っている。(頭突きを食らって勝てるのなら)それでいい」と前向きに言い放った。

佐藤 貴洋