先日にも来シーズンに向けてバルサがチェルシーのMFフランク・ランパード(28)を獲得するという噂が浮上していると報じられたが、ランパードと同ポジションのバルサのデコはこの噂にも動じることはない。ランパードが加入してもレギュラーの座が危うくなるとは思っていないし、逆に「ランパードと僕は共存できる」と自信を見せている。

「ランパードと僕が共存できるかって?良い選手は常に一緒にプレーできるもの。バルサは偉大なクラブだし、最高の選手を揃えることができるんだ。ランパードが来ても、うまくいくよ」。

 バルセロナのローカルTV局の番組“フォルサ・バルサ”でのインタビューで、ランパードのバルサ入りについてデコはそうコメント。また、同インタビューでは同じくバルサが獲得に乗り出すのではと言われているマンチェスター・ユナイテッドのMFクリスティアーノ・ロナウド(21)についても触れ、「クラブに来たら面白くなる選手だね。彼は若いし、意欲の塊なんだ。でも、バルサには素晴らしい選手達がいる。いずれにしても、こういったテーマは会長や監督のものであって僕らが話すことじゃないよ。でも、クリスティアーノはどのクラブでも成功するよ」とポルトガル代表でのチームメイトをデコは称賛している。

 ランパードがバルサに加入するとなった場合、デコの去就問題がクローズアップされることは間違いない。しかし、デコ本人は2010年までのバルサとの契約を全うするつもりだときっぱり。

「僕はバルサでハッピーだし、効力のある契約もある。クラブが僕に満足できない日が来たら、僕にそう言うだろうし、逆に僕が満足できなくなったら、それを言うつもりだ。双方にとってベストとなるよう話し合う必要があるからね。だけど、今のところは契約を全うすることしか考えてないよ」。

 ランパードの移籍の話も噂レベルに過ぎず、そういった噂をいちいち気にかけていてもきりはない。今は不調と言われるチームのパフォーマンスを上げていくことだけに集中したいというところだろう。

(スペイン通信)