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 1月第4週はコラボレーションの週だった。

 「ブライトキングダム オンライン」は、ファッションブランド「BOOP」のファッションをゲームアイテム化して実装していくと発表。

 「トリックスター+」はアニメ「月面兎兵器ミーナ」のヒロイン「月城ミーナ」をゲーム内でプレイヤーが連れて歩ける「ペット」として販売開始。

 「ダンシングパラダイス」では、「Bomb A Head!」で知られるm.c.A・Tの新ユニットm.c.+A・Tの楽曲をリリースと同時に実装した。

 オンラインゲームの世界でにわかに注目を集めているのがコラボレーションである。その背景として、オンラインゲームでは無料が当たり前となり、より多くの人を集めなければならなくなったことが挙げられる。多くの人を集めるには、話題性か、これまでとは違った方面への露出が必要となる。しかし、現実の賞品を目玉として用意する韓国式は日本ではあまり歓迎される方法ではなく、そうなると派手にプロモーションするにも限度がある。かといってゲームイベントを充実させても既存プレイヤー及びゲーマーへの訴求にしかならない。では今まで広告していなかったところへ顔を出せばいいかというとそうではない。例えばバイク雑誌などは、これまでゲームをしたことがない人が多く集っているだろうが、突然オンラインゲームの広告を出したとしても効果は薄いだろう。こうした問題を解決してくれるのがコラボレーションである。話題性と共に、いままでアピールできなかった層へ無理なく声を届かせることができる。例に挙げたバイク雑誌への広告も、コラボレーションであれば広告を出すことに筋が通るし、受け手も抵抗無く見ることができる。プレイヤーも新しい世界を知るチャンスとなる。これまでとは違った趣味さえも生まれるかもしれない(それが運営会社的にいいことであるかどうかは知らないが)。さらには会社としてもプラスとなる。プレス資料などにコラボレーションの実績が並べば投資家や銀行筋へのアピール効果も抜群だろう。

 いいことずくめに見えるコラボレーションだが、危険な部分も含んでいる。大きなオンラインゲームほど強固な世界観を持ち、それをウリにしている。では、既に存在しているゲームの世界観がコラボレーション相手の商品と合わなかった場合はどうだろうか?ファンタジー世界を舞台としたゲームにmp3プレイヤーや液晶TVといった現代風の品物はマッチしない。また、倒し倒されが当たり前のFPSに保険会社とのコラボレーションは合わないだろう。これまで親しんできた回復アイテムより強力な効果を持つジュースやファーストフードが出てきたとしたら、プレイヤーは商標にゲーム世界が蹂躙されたと感じるだろう。

 現実がゲーム内に登場する。そうした意味でコラボレーションと似た事例としては、ゲーム内広告が挙げられる。ゲームの中に実在商品の広告が表示されるというもので、こちらも無料ゲーム時代の新たな収入源として運営会社が注目する手法である。電通とエンターブレインは、オンラインゲーム内の広告が口コミを促進するとする調査結果をまとめたが、現時点では実勢とは大きく違ったものであるといわざるを得ない。かつてはWEBサイト上の広告について似た様なことがいわれた時期があったが、実際はポップアップを抑制する機能がインターネットエクスプローラーにも装備される時代が訪れた。人は、自分が求めていないものは本当に見たくないのである。

 コラボレーションとゲーム内広告は、どちらも大きな可能性を秘めている。しかしながら、やり方によってはプレイヤーの利益や感情とぶつかりあう場合もある。その時、運営会社はどのような判断を下すのだろうか。既存プレイヤーの側を向くのか。それとも、コラボレーションという会社としての実績と、新規層へのアピールを取るのか。コラボレーションとゲーム内広告は、運営会社の真意を映す鏡となるかも知れない。

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