インデックスとタカラトミーが共同開発したウィルコムの母子向け端末「nico.neco」(撮影:吉川忠行)

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ウィルコム(東京都港区、喜久川政樹社長)は22日、東京都千代田区の帝国ホテルで記者会見し、同社がウリにしている“制限なし”定額プランの拡充と、玩具メーカー「タカラトミー」や伊アパレルメーカー「ベネトン」とのコラボレーション端末などを発表した。

 同社は、法人でも個人でも、3回線以上契約すると定額プランの月額料金が1回線あたり2900円から2200円になるよう、料金プランを3月1日から改定する。また、定額プランのオプションである他社携帯や固定電話への「通話パック」でも、未使用分を最大6300円まで繰越できるサービスを新たに始め、ユーザーの利便性を高める。

 「他社のことは答えにくい」――。ソフトバンクモバイルの「ホワイトプラン」を意識しているかと問われた喜久川社長は、他社との比較については明言を避けた。しかし、“完全定額制”にした結果、ピーク時の通話トラフィックが約70倍になったことを示しながら、「制限のない定額制を提供したことで、ユーザーが本当に話をしたい時間が午後9時から午前2時に集中していることが明らかになった。好きなときに、好きな場所で使えるようにするのが使命だ」と、拡充した定額制に自信を見せた。

 同社は高度化PHS規格「W-OAM」対応端末3機種と、「W-OAM」を高速化した「W-OAM Type-G」に対応したカード型通信端末「AX530IN」(最大512kbps)も発表。また、ネットインデックス製のシンプルな機能の音声端末「nico」をベースにしたシリーズ2種類を2月に発売するとした。1つはインデックスとタカラトミーが共同で開発した母子向け端末「nico.neco」で、ネコのキャラクターを用いたほか、「猫ふんじゃった」をアレンジした着信メロディなどが搭載されている。もう1つはベネトンとのコラボレーションによるモデルで、孔雀の青色、フクシア(釣浮草)のピンクの2色から選べる。ボディ背面にベネトンのマークが入っており、大人の女性を意識した端末という。【了】

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