ライブドアが運営する人気サイト「独女通信」

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   女性専用車両に乗ると、「お前が痴漢になんか遭うはずないだろ」といわれそうなのがイヤ――こんな30代独身女性の微妙な心理を取り上げる、ニュースサイト「独女通信」が最近人気を集めている。

   例えば06年12月20日の記事は「女性専用車両に乗れない女の心理」。

「(痴漢に遭うなんてここ数年一度もない)私が女性専用車両に乗っているのを他人が見たときに、“お前が痴漢になんか遭うはずないだろ!”と思われるような気がして」
「あまり美人ではない女性が『男性が少ないと、安心して電車に乗れる』とテレビインタビューで答えている画像がネットで晒されて、その隣にはかわいらしい女性が『私はどの車両でもいい』と回答・・・。それがトラウマになって」

   痴漢に遭わないのだから、女性には大歓迎だろう。男から見るとそう思えるが、物事はそう簡単にはいかないようで、「30独女」の心理が正直に綴られている。

結婚式では花婿側の友人・知人をチェック!

   「30独女」にとって最大の関心事はやはり結婚。「独女通信」でも当然欠かせないテーマで、06年12月中旬には数回にわたって、恋愛や結婚をテーマに「彼ナシ独女座談会」が行われた。回を重ねるにつれ「30独女」が言いたい放題だ。

「いまさら出会いを求めてがつがつしていると思われたくない」「金払いが悪い男は嫌」
「自分より(収入が低い、仕事ができないなど)下の生き物には用はないです」 (12月18日の記事「彼ナシ独女座談会(5) なんだかんだで結婚したい」)
「(付き合う男性として、最も嫌なのが)無職とセンスがない人。センスを保つために借金してるってのは絶対嫌じゃない。六畳一間でフェラーリみたいな」 (12月17日の記事「彼ナシ独女座談会(4) 彼ナシ独女が”付き合ってもいい”と思う男性」)

   とはいえ、30歳を過ぎると合コンの誘いも減り、出会いの期待も皆無なため、SNSの同窓会など身近なコミュニティで「恋の芽」を探したりする(06年10月10日「出会いを求める女性たちの救世主!? SNSでイイ男発掘!」)。
   友人の結婚式ではこう意気込む。

「(レストランウエディングは)会場が狭いから呼ばれる人も少ない。限られた席に招待されるのは厳選された友人知人たちだから、花婿側の友人・知人はしっかりチェック!」(10月16日11時44分 「独女達の二次会 “秋の陣”で争奪戦?!」)

ねらい目は、研究機関で働く独身男性エンジニア「つくば系」

   そして、最近の「30独女」たちのねらい目は、茨城県のつくば市内の研究機関で働く独身男性エンジニア「つくば系」(07年1月10日の記事「2007年はつくば系男子を狙え」)なのだそう。地味でまじめで恋愛にウブ、でもエリート特有のおごりは少ない。そんな夢を抱ける「つくば系」は、彼女たちにとって理想の結婚相手で、都内近郊の独身女性向けに「つくばお見合いツアー」が開催されているらしい。
   J-CASTニュースに対し「独女通信」担当者は、

「このサイトでは30代の独身女性が好きなもの、いま流行している事柄をとりあげるだけでなく、彼女たちの心理的な部分を取り上げているのが特徴です」

と話す。
   女性向けサイトはほかにもたくさんあるが、「ニュースサイト」はほとんどない。「独女通信」は、ライブドアの自社コンテンツとして06年10月に立ち上げられた。以来、徐々に人気を集め、06年12月単体のアクセス数は211万PVとなり、ライブドア内の国内カテゴリ(提供元含め総数36)で4番目にアクセス数が多い結果となった。読者は女性が中心だが、男性の注目も集め出している。