松屋フーズ<9887>は10日、チェーン展開する「松屋」の一部店舗で米国産牛肉を100%使用した定食の販売を再開すると発表した。

 米国産牛肉の使用を再開するのは、牛焼肉定食(630円)とカルビ焼肉定食(680円)。11日から東京の三鷹南口店で、15日から東京・高田馬場店や新宿コマ劇場前店など6店舗、計7店舗で提供する。

 松屋はBSE問題によって米国産牛肉の輸入が2003年末に禁止された影響で、04年2月以降、米国産牛肉の使用を全店舗で停止していた。今回販売を再開するメニューも牛焼肉定食はメキシコ産、カルビ焼肉定食は豪州産の牛肉を使用してきた。

 松屋フーズでは「米国産牛肉はおいしいので使用を再開したかったが、価格や量などの問題があった。昨年9月末に独自にアメリカの牛肉処理施設などを確認した結果、安全性が確認できたため販売に踏み切る。対象店舗の拡大や牛めしなど他メニューへの使用再開については、顧客の動向を見ながら検討していく」と話している。

 同業他社では吉野家ディー・アンド・シー<9861>が、2006年9月から米国産牛肉を使用した牛丼の販売を再開している。【了】