【特集:Vistaへの道】Step 5:Windows Vistaの種類 - 5つのエディション
Vistaは、用途別にエディションを分類しているが、実際にどのエディションを購入すればよいのかが、わかりづらい面もあるであろう。Vistaを購入する際は、プレインストールの機能も確認して購入するとよい。
| Basic | Premium | Business | Ultimate |
強化された検索機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windows Aero | × | ○ | ○ | ○ |
Windows フリップ 3D | × | ○ | ○ | ○ |
Windows フォト ギャラリー | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windows サイドバー | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windows 転送ツール | ○ | ○ | ○ | ○ |
Internet Explorer 7のタブ ブラウズ、クイックタブ、および統合検索、RSSフィードバックのサポート | ○ | ○ | ○ | ○ |
保護者による制限 | ○ | ○ | × | ○ |
Windows Defender | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windows Complete PC バックアップと復元 | × | × | ○ | ○ |
Windows シャドウコピー | × | × | ○ | ○ |
暗号ファイルシステム | × | × | ○ | ○ |
Windows BitLocker ドライブ暗号化 | × | × | × | ○ |
Windows Media Center | × | ○ | × | ○ |
Windows ムービーメーカー HD | × | ○ | × | ○ |
Windows DVD メーカー | × | ○ | × | ○ |
同期センター | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windows モビリティセンター | × | ○ | ○ | ○ |
Windows ミーティング スペース | 表示のみ | ○ | ○ | ○ |
Windows Tablet テクノロジ | × | ○ | ○ | ○ |
リモートデスクトップ機能 | クライアントのみ | クライアントのみ | ○ | ○ |
ドメイン参加 | × | × | ○ | ○ |
表1を見れば明らかであるが、Home Editionは、Ultimateの半分程度の機能しか搭載していないうえに、Vistaの最大の特徴ともいえる新インターフェース「Windows Aero(エアロ)」による半透過型のウィンドウを使用できない。Windows XPからVistaへの以降を考えているのであれば、「エアロ」が使用できるHome Premium以上が必要となる。Home Editionは、Vistaの基本的な性能を低価格で利用したい家庭向けのエディションといえる。
エアロの半透過型ウィンドウ | エアロでないウィンドウ |
●Vistaを動作させるためのハードウェア環境
Vistaを動作させるためには、パソコンがVista動作の最小スペックを満たしている必要がある。また、「エアロ」を動作させるためには、さらに高いスペックが必要となる。
| Home Basic | Home Premium、Business、Ultimate |
CPU | 1GHz以上の32ビット(x86)または、64ビット(x64)プロセッサ | 1GHz以上の32ビット(x86)または、64ビット(x64)プロセッサ |
メモリー | 512Mバイト | 1Gバイト以上 |
ハードディスクドライブ | 20Gバイト(15Gバイトの空き容量) | 40Gバイト(15Gバイトの空き容量) |
グラフィック アクセラレーター | DirectX 9 対応のグラフィック(32Mバイトのグラフィックメモリー) | DirectX 9 対応のグラフィックおよび - Windows Display Driver Model (WDDM)ドライバ - 128Mバイトグラフィックメモリー(最小) - ハードウェアによるピクセル シェーダ 2.0 - 1ピクセルあたり 32ビットの色深度 |
光学ディスク ドライブ | DVD-ROMドライブ | DVD-ROMドライブ |
その他 | ・オーディオ出力 ・インターネットアクセス | ・オーディオ出力 ・インターネット アクセス |
●64ビット版と32ビット版との違い
Vistaは、すべてのエディションで、64ビット版と32ビット版の2種類が用意される。64ビット版のVistaは、パソコンのCPUが64ビット対応である必要がある。また、64ビット対応アプリケーションであれば、32ビット版に比べて高速に動作させることができるだけでなく、データ転送幅が大きいので、パフォーマンスも向上するメリットがある。
64ビット版は、ソフトウェア面では、32ビットベースのライブラリを呼び出して実行するエミュレート機能を備えているが、100%完全な互換性を実現している訳ではなく、一部の32ビット対応アプリケーションは動作しない可能性も残されている。またハードウェアにおいては、64ビット対応デバイスドライバがメーカーから提供されていないと、64ビットでの動作ができない。64ビット版Vistaの導入を考えているのであれば、現在使用しているアプリケーションが動作するのかを、あらかじめ調べておく必要がある。
●安く購入するならDSP版
DSP版とは、CPUなどのハードウェアと同時に購入するOSで、PCショップなどで販売されている。OS単体での購入や化粧箱などが省かれているが、安価に購入することができる。フロッピーディスクドライブとの同時購入の場合、Ultimateでパッケージ版の半額程度の入手が可能となる。
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編集部:関口 哲司
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