【ファンキー通信】不思議なクラブイベント「ダサTウォーズ」の正体を追え!

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 先日ブログを見ていたところ、一風変わったイベントを発見した。その名も『ダサTウォーズ』。名前の通り、参加者が「これはダサい!」と思ったTシャツを持ち寄り、そのダサさを競う、というなかなか面白そうなイベントだ。イベントではダサいTシャツベスト10を決定するほか、「思ったよりダサくない。いや、むしろかっこいいかも」というTシャツを着てきた人には「逆にいいよね賞」が授与される。

 このイベントを定期的に行う東京・大岡山のdjバー「ACID PANDA CAFE」の高野さんに話を聞いた。

 「クラブイベントと言うと、世間ではオシャレなイメージがあります。しかし、長年クラブシーンにいてもまったくオシャレになれる気配のない我々が、それを逆手にとり、なかばキレ気味で開催しました。世間に蔓延する『逆にいいよね』という価値観ですらも通用しないダサさを心がけています。しかし、冷静になるといい歳こいた大人がダサいTシャツで夜通し踊っているというのはバカとしかいいようがありません(笑)」(高野さん)

 一番気になるのは、30人以上が集まるイベントの中で、最もダサい服を着てきたダサTキングに選ばれた人がどんなTシャツを着ていたのかということ。

 「第一回のダサTキングは『逆にいい』要素が1ミリもない逸品でした。全面インディゴ染めでドヘタクソな太陽や月、星が配置しており、そのダサさは他を圧倒していました。中学生のときに本気でかっこいいと思って当時7800円も払って購入した、というエピソードも手伝って、満場一致でキングに決まりました」(同)

 イベント後にはサッカー選手の試合後のように、互いのTシャツを交換したりするそうで、最近のオシャレで乾いたクラブイベントにはない、フレンドリーさと汗くささを漂わせている。このイベント、面白そうなのでぜひ参加してみたいのだが、それにはとっておきのダサいTシャツが必要だ。ダサいTシャツを探すテクニックはあるのだろうか?

 「ダサTの入手ルートは古着屋が王道ですが、リサイクルショップや旅行先のお土産なんかもいいですね。しかし、若気の至りで買ってしまったものがどんなものより破壊力があります」(同)

 ダサTウォーズは毎週第4金曜日(多少変更あり)に開催。興味がある方はあなたの部屋のタンスに眠っている、とっておきのダサいTシャツを着て参加してみてはいかがでしょう?(梅田カズヒコ/verb)

■関連リンク
ACID PANDA CAFE - 文中で紹介したイベントを行うdjバーのWebサイト
【レポート】第二次ダサTウォーズ戦果報告――ACID PANDA CAFE BLOG - 文中で紹介したイベントの報告を行うACID PANDA CAFEのブログ