5日、都内のホテルで開かれた記者会見で新料金プランを公表する孫社長。(撮影:吉川忠行)

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ソフトバンクモバイルの孫正義社長は5日、東京都港区のコンラッド東京で行われた記者会見で、新料金プラン「ホワイトプラン」を16日から導入すると発表した。

 同プランの基本使用料は月額980円。ソフトバンク同士での午前1時から午後9時までの間の通話料金は、既存の定額料金制「ゴールドプラン」と同様に無料になる。加入条件は特に設けず、既存ユーザーには11日から先行予約を開始する。加入者は月数十万人程度を見込む。

 採算面について孫社長は、「巨大な利益をあげることはできないが、顧客数が増えることで、それなりの健全な事業は行える」との見方を示した。また料金プランとして複雑すぎるとの指摘が上がっていた既存料金体系の反省を踏まえ「“コメ印 ”がたくさんあることでお客様の不信感を生む」と付帯条件のないシンプルなプランを強調した。

 記者会見の告知が報道各社に送付されたのは、会見の開始2時間前。案内文には、時間と場所に加え孫社長が出席することのみが記されていたが、 昨年10月に発表された「予想外割引」と同様の“サプライズ”会見とあり、年初にも関わらず会場に用意された400席の4分の3程度が報道関係者やアナリストらで埋まった。【了】